麻雀人気のワケ
将棋やオセロ、チェスといった様々なボードゲームがあるが、どうして世界的に最も多く遊ばれているのが麻雀なのか？
麻雀の魅力とはなんなのか？
麻雀とは何だという質問に「人生の縮図」と答える人が多い。
そこに着目して考えてみる。
刻一刻と流転する状況下で迫られる選択、それに対応するために必要な技術や知識の習得。
その努力は確かに報われるという達成感、たまに訪れる幸運時の高揚感、それでもやっぱり降りかかる不条理や不運、それに負けないために養わなければならない精神力、そもそも確実な正解が見いだしにくい複雑系……。
麻雀は単なるゲームではなく、打ち手の全人格が試されるゲームだと言われる。
そこまで思い詰めて打っている人は稀だろうが、そこら辺の複雑さ、思い通りにいかないところなどが多くの人を魅了する理由ではないだろうか。
ボードゲームにおける「相手との探り合い」「駆け引き」この要素を最も多く含んだゲーム。それが麻雀なのではないか。
相手がリーチをかけた時に逃げ切る為に頭を使う事。
また、逆にどういう組み立て方をすれば相手に振り込ませるのかと考える事。
プレイ中は考えれば考えるほど「なぜ」が増えていく。
それを捨てて何がしたい。
それを出して何がしたい。
多くの情報から導き出される答えはなんなのか。
そして最も麻雀が人を魅了するポイントはなんといっても運の要素が強い部分だ。
ルールを覚えれば初心者でもプロに一矢報いる可能性がある。それが麻雀だ。
考えたシナリオ、よく見たパターン、自分の目指す方向性。ゲームの途中に様々なエンドストーリーが描けるがこの全てが次に引く運任せの一手によって左右される。
様々なルールがありとっつきにくい部分も多いが、一度遊んでみるといつの間にかどっぷりはまっているかもしれない。
