未来を選びし者 | 主人公 | 戦いの後も、救世の英雄として各地に多くの逸話を残す。だが不思議なことに、どれ一つとして公式の記録に残っているものはない。確かなことは、彼(彼女)は一つの道を選びそれを平和へと繋げた事実である。 |
泉の歌姫 | アクア | 戦いの後の記録は正史、伝承を問わず一切残っていない。本当は実在しておらず、神話等にありがちな事象の擬人化ではないか、という説まで出るほど、後世では謎に満ちた存在だったようだ。 |
ドジメイド | フェリシア | 主人公のメイドとして生涯その側に仕え続けた。戦を通じ心身ともに成長した彼女はドジをする頻度も少なくなるが、稀に食器を割ってしまう姿は皆に懐かしさと明るい雰囲気をもたらした。 |
忠実なる執事 | ジョーカー | 主人公の執事としてその側近くに仕え続ける。彼のすぐれた能力を惜しみ、高い地位や厚待遇で迎えたいという話が数多く出たが、一顧だにすることはなかったという。 |
涼風の忍 | スズカゼ | 戦いの後の記録はあまり残っていない。市井の逸話には幾度か登場しており、主人公や祖国のために影ながら尽力していたとされる。その控えめな優しさは、生涯幾多の女性の心を惑わせたそう。 |
友情の騎士 | サイラス | 王城騎士に戻り、暗夜王国に仕える。その真摯で仲間思いの性格から、晩年は騎士団長を任され、多くの後輩騎士たちに慕われた。主人公との親友関係は生涯続いたという。 |
田舎娘 | モズメ | 故郷に帰り、たった一人で壊滅した村を再建しはじめる。やがて、近隣の村の人々も彼女の姿を見て協力を始め、故郷は、ゆっくりではあるが着実に元の姿を取り戻していった。 |
イズモ公王 | イザナ | イズモ公国に帰り、以前の生活に戻る。この戦いでの活躍で、国民の間での彼の人気は不動のものとなった。だが神々しい見た目と、おちゃらけた性格の格差は終生変わることなく訪問する者たちを驚かせたという。 |
名を捨てた賊 | アシュラ | 新たなる白夜王の助力の元、コウガ公国の再建に踏み出す。各地に散っていた民たちも戻り、国はかつての姿を取り戻していった。盗賊の過去を悔やみ辞退していたが、彼は民たちの支持のもと公王となった。 |
竜の御子 | カンナ | 公式の記録には登場しなくなるが、やがて見目麗しい男性に成長し、竜の姿になっては人々を救ったという逸話が各地に残っている。後世では竜神の化身と伝えられるが、彼は母を慕う普通の息子であった。 |
無気力な杖使い | ディーア | 父ジョーカーと同じく執事の道を歩む。昼寝をしすぎてはクビになっていたが、持ち前の能力の高さから、勤め先に困る事は生涯なかったらしい。彼の珈琲や紅茶は絶品で、今もどこかにその入れ方を受け継ぐ者がいるそうだ。 |
おっちょこちょい | ゾフィー | 暗夜王国の騎士団に入る。以後は父譲りの才能が開花し優秀な騎士としてその名を残す。特に騎乗における行動力は群を抜いており、「人馬一体」の手本として語り継がれることとなる。 |
しっかり者の | ミドリコ | 戦で傷ついた民たちのために、新たな薬の開発に勤しむ。彼女の作った薬は傷や病をたちどころに治し、多くの命を救った。父の血を継いだか、成長した彼女は多くの男性を虜にしたそうだ。 |
歌う天馬武者 | シグレ | 白夜王国に仕え、生涯を全うする。特に目立つ存在ではなかったが時折口ずさむ美しい旋律の歌は周囲の者を魅了し、慰めたという。母アクアの実在は、彼が存在することによってのみ証明されている。 |