異伝会話集/覚醒との邂逅 のバックアップ(No.1)


異伝 覚醒との邂逅

初戦闘時 Edit

【クロム】
ほう…確かに変わった動物だな。
そこにいるのはわかるのに、
まったく姿が見えん…
だがどんな存在であれ、
この国の平和を脅かすことは許さん!

【リズ】
これがカムイさんの言ってた、
変な動物さん!?
よく見えなくて不思議だけど…
熊より危険なんだよね!?
それならお願い、あっち行ってー!
わたしは戦えないんだよ!

【フレデリク】
な、何でしょう、これは…!?
本当に動物なのですか!?
こんなものは、見たことがありません…!
気配は動物というより人間に近いような…
とにかく、クロム様とリズ様には
危害を加えないでいただきたい。
お二人に何かあったら、
エメリナ様が悲しまれます…!

敗北時 Edit

【クロム】
くっ…!
少し油断してしまったか。
すまん…カムイ。
俺は後ろに下がっている。

【リズ】
いたたた…!
この動物さん、凶暴すぎるよ…!
ごめん…これ以上役に立てそうにないから、
わたしは下がってるね…

【フレデリク】
すみません…
不覚を取ってしまいました…
あとは頼みますよ、
カムイさん…

会話 Edit

対クロム Edit

カムイ(男、俺)→クロム
【カムイ】
クロム、来てくれてありがとう。
とても心強く思うぞ。

【クロム】
いや、こちらこそ礼を言う。
危険を教えてくれて助かった。
なあ…カムイ。
お前は王族だったのだな。

【カムイ】
ああ、一応な。

【クロム】
実は俺も、王族なんだ。

【カムイ】
えええええ!? ク、クロムも!?

【クロム】
ああ。この国の第一王子だ。

【カムイ】
そんな…王族なのにいいのか!?
こんなところで…自警団なんかしていて!?

【クロム】
ふっ…それはお前も同じだろう。
王族なのに、動物を追いかけて
こんな森の中まで来ている。

【カムイ】
まあ、それはそうだが…

【クロム】
なあ…ところでお前は、
どこの国から来たんだ?
少なくとも近隣諸国の王族には、
心当たりが無いが。

【カムイ】
あっ…
そうだな…どうしたものか。
暗夜王国とか白夜王国とか…
言っても通じないだろうしな…

【クロム】
暗夜王国と白夜王国?
それは神話の世界の国だろう。

【カムイ】
え…!?

【クロム】
いくら外交に疎い俺でも、
それぐらいのことはわかるぞ。

【カムイ】
…えっと…

【クロム】
そうだな…言いたくないのなら構わん。
これ以上の詮索はしないでおこう。
今は信じ合い、共に戦おう。カムイ。

【カムイ】
…………
…クロムは疑わないんだな、俺のこと。
王子を騙る敵かもしれないとか、
そう思われても仕方ないと思うが。
…まあ、それは俺も同じか。
それよりも、暗夜王国と白夜王国が
神話の世界の国とは、どういうことだ?
この異界は、いったい…

ルーナ→クロム
【ルーナ】
ええっ! そこにいるのはクロム様!?
か、隠れなきゃ…!

【クロム】
うおっ!?
草むらに伏せて…何をしているんだ?
お前は…見たところ、
カムイの仲間か。

【ルーナ】
え…?
あ、あたしのこと知らないの…?
…って、そっか。
ここはあたしたちが来る前だから当然だわ。
見たところ、
あの人もいないみたいで安心ね。

【クロム】
あの人?

【ルーナ】
あんたの自警団の天馬騎士よ。
赤い髪で、天才とか言われてる…

【クロム】
ああ、ティアモのことか。
だがあいつは俺の自警団ではなく、
王城の天馬騎士団に所属しているぞ。

【ルーナ】
ふーん、まだそっちなのね。
なるほど。

【クロム】
お前は、ティアモの知り合いなのか?

【ルーナ】
別に。ただ一方的に知ってるだけよ。
…今はね。
…そうだわ、いいこと考えちゃった。
あんた、ティアモに伝えておいて。
「あたしはルーナ。いつかあんたのことを、
 絶対絶対追い抜いてみせる」って。

【クロム】
あ、ああ…わかった。

【ルーナ】
なによ、その不服そうな顔。
なんだか頼りないわね…
いい? あんたが直接伝えなさいよ。
できれば二人きりでお茶でもしながらね。
ティアモはああ見えて結構疲れてるから、
あんたが色々手伝って助けてあげなさい!

【クロム】
ええと…そうなのか…
わかった、善処しよう。

【ルーナ】
よろしい。じゃあお願いね。
…………
…母さん。
これはあたしからのプレゼントよ。
クロム様とせいぜい楽しく、
二人きりでおしゃべりするがいいわ。
父さん、ごめんね。
ちょっとだけ、許してよね。
でも安心して。どれだけ母さんが寄り道しても…
最後に選ぶのは、父さんなんだから!

ラズワルド→クロム
【ラズワルド】
ふう…この空気、久しぶりだなあ。
時間は違うけど懐かしいよ。
なんだか気分もいいし、
母さんの踊りでも踊ってみるか!
ふんふんふーん…

【クロム】
ほう…きれいな踊りだな。

【ラズワルド】
わーーーーーーーーっ!!?
あ、ああ、あなたは…
クロム…さん。

【クロム】
ああ。お前の名は?

【ラズワルド】
えっと…
僕はラズワルド…です。

【クロム】
ラズワルドか。
男の踊り子とは、珍しいな。

【ラズワルド】
いやー…まだ踊り子ではないんです。
僕は半人前なので。

【クロム】
なに? そうなのか…
とても上手かったが。

【ラズワルド】
ありがとうございます…!
で、でも…
できればそんなに見ないでください。
恥ずかしいですし…
それに…顔を覚えられたらまずいし…

【クロム】
ええと…よくわからんが、
見られたくないのなら向こうへ行くぞ。
邪魔をして、悪かったな。

【ラズワルド】
あ、あの…!
ひとつだけ、いいですか。

【クロム】
なんだ?

【ラズワルド】
はい。もし、この先…
僕と同じ踊りを踊る人に出会ったら、
その人に伝えてくれませんか。
僕はあなたを目標にしていると。
そして、あなたとその家族の幸せを
誰よりも願っていると。

【クロム】
ふっ…何だそれは。
俺はそいつに会えるかわからんぞ。

【ラズワルド】
…いえ。会えます、絶対。
百万G賭けてもいいですよ。

【クロム】
はは、すごい自信だな。
わかった。約束しよう。
その代わり、お前はいつか一人前になって、
またこの国に踊りを見せに来てくれ。

【ラズワルド】
…はいっ。

マトイ→クロム

対リズ Edit

カムイ(男、俺)→リズ
【カムイ】
なあ、リズ。大丈夫か?
巻き込んでしまって、すまないな。

【リズ】
うん、わたしは大丈夫!
だから全然気にしないで。
カムイさんみたいな人と
一緒に戦えて、むしろ頼もしいぐらい。
わたしたちの自警団には、
こんなに上手く指示を出せる人っていないから。

【カムイ】
はは…褒めすぎだ。
リズはお世辞が上手だな。

【リズ】
んもう、ほんとのことだって!
どうかな、カムイさん。
この戦いが終わったらわたしたちの自警団に…

【カムイ】
うーん。
そうしたいんだが…
俺は元いた場所に帰って、
やらなくてはいけないことがあるからな…

【リズ】
そうだよね…
困らせちゃってごめんなさい。
カムイさんは王子様だもん。
国のこととか、色々あるよね。

【カムイ】
そうだな…
だが、誘ってくれて嬉しかった。
もし違う出会い方をしていたら、
俺はあんたたちの自警団に入って…
一緒に闘っていたかもしれないな。

【リズ】
カムイさん…

【カムイ】
大丈夫だ。あんたたちの自警団には、
今にきっと…すごい参謀が現れる。

【リズ】
そ、そうかな?
ほんとに、そう思う?

【カムイ】
ああ、もちろんだ。

【リズ】
ふふっ。カムイさんがそう言うなら、
ほんとにそうなりそうな気がする!
ありがとう、カムイさん!

オーディン→リズ
【オーディン】
はあ、はあ…
よし、クロム伯父さんの視界に入らないように
動くことには成功しているようだ…
さすがは俺。
さすがは選ばれし漆黒の戦士だ。
それにしても…
なんでよりによって、この世界に…
ここがまだ平和な時代なら、
俺は間違っても接触しちゃダメな気が…

【リズ】
ねえねえ!
あなた、大丈夫?

【オーディン】
おわあああああああ!!
母さ…
じゃなくて、リズさん!?

【リズ】
え?
なんでわたしの名前、知ってるの?

【オーディン】
えっと、それは…それは…
…カムイさんに聞いたからです。

【リズ】
そっか。なるほどね。
でも良かった。
見たところ元気そうで。
うずくまってブツブツ言ってるから、
なんか心配になっちゃって。
えーと、あなたのお名前は?

【オーディン】
俺は…漆黒のオーディンだ。

【リズ】
わあ…オーディンさんか。
よろしくね、オーディンさん!

【オーディン】
ああ、こちらこそ。
…………
…やっぱり、ちんまいな。
今じゃ俺のほうが親みたいだ。
けどやっぱり、いつ会っても…
この懐かしい気持ちは変わらない…

【リズ】
どうしたの?
わたしの顔、じろじろ見て…

【オーディン】
いや…なんでもないです!
じゃあ俺、闘いに行くんで!

【リズ】
あ…行っちゃった。
なんか気になる感じの人だったな。
でも、オーディンさんって…かっこいい名前。
昔読んだ神話に出てきた英雄みたい!
もし自分に子供が出来たら…
ああいう名前、つけてあげたいな!

オフェリア→リズ

対フレデリク Edit

カムイ(男、俺)→フレデリク
【フレデリク】
…………
…………

【カムイ】
えっと…フレデリク?
俺に何か用か。

【フレデリク】
カムイさん。
貴方は王族なのですよね?

【カムイ】
ああ、そうだが…

【フレデリク】
承知しました。
ではそれを証明できますか?

【カムイ】
しょ、証明!?

【フレデリク】
ええ。何でも構いませんよ。
国の要人の名を列挙されるのもいいですし、
王族のみに発現する痣などがある場合、
そちらをお見せいただいても構いません。

【カムイ】
うーん、そういうのは無いな…
要人の名前も言えないかもしれない…

【フレデリク】
なるほど。ではクロム様とリズ様には、
近づかないでください。

【カムイ】
えっ。

【フレデリク】
そうですね…どれだけ混戦を極めようとも、
最低スレンドスピア十本分は距離を置いて…

【カムイ】
ええっ!? そんなに!?

【フレデリク】
当たり前でしょう!
どこの馬の骨だかわからない者を、
お二人に近づけるわけには参りません!

【カムイ】
うう…!! 確かに俺は怪しいが、
そこまでしなくても…!
そうだ、ここに来る前に手に入れた、
珍しい干し肉をやるから…

【フレデリク】
何の肉ですか、これは。

【カムイ】
熊だ。

【フレデリク】
ひいいいいいっ!!!!
衛生兵! 衛生兵ーーー!!

【カムイ】
あ、どこへ行く!?
……行ってしまった。
そんなに俺のことが嫌なのか。
仲良くなりたかったぞ、フレデリク…

ジョーカー→フレデリク
【ジョーカー】
おい、てめえ。
どういうつもりだ。

【フレデリク】
…何か?
いきなり「てめえ」とは無礼な方ですね。

【ジョーカー】
はあ? 無礼なのはどっちだよ!
お前、さっきからカムイ様のこと
ずっと疑ったような目で見てるだろ。

【フレデリク】
クロム様たちに危害を加える人間でないか、
見極めているだけです。
素性のわからない人間を疑うのは、
人として当然のことでしょう。
ましてや私は、王族抱えの騎士ですよ。
主君に何かあってからでは遅いのです。

【ジョーカー】
…ちっ。言い方は気に食わないが、
言ってることは正論だ。
俺もお前の主君のことを、
実は賊じゃないかと疑ってるからな。

【フレデリク】
何ですって!?
何たる無礼な…!

【ジョーカー】
なんだ? やる気か?

【フレデリク】
…まさか。
ここでそのような醜態は晒しません。
忠義の前では感情など取るに足らぬもの。
私が主君を思う気持ちは誰にも勝ります。

【ジョーカー】
なに? 聞き捨てならないな。
主君を思う気持ちは俺のほうが上だ。
なんたって俺は、カムイ様のために
毎日違う珍しい香りの紅茶を入れている。

【フレデリク】
ははは…甘いですね。
私など、常日頃主君のことを考え、
クロム様やリズ様のご移動を妨げる
草や小石を全て取り除いております。

【ジョーカー】
くっ…! 俺だってあの方のために
早朝から城内の全設備の点検をし、
あの方が使う装備や食器はいつも新品以上に
美しく磨き上げている!

【フレデリク】
私は主君が魚を食べたいといえば
山を三つ越えてでも入手しに行き、
小さなくしゃみひとつでもすれば、
その首に手編みのマフラーをかけます!

【ジョーカー】
…………

【フレデリク】
…………

【ジョーカー】
ほう…お前、なかなかやるな。

【フレデリク】
ええ…貴方も。

【ジョーカー】
俺は、お前の主君は認めてないが、
お前のことは認めてやってもいいぞ。

【フレデリク】
恐縮です。
私も、貴方のことは認めて差し上げます。
私と互角に張り合った方は、
貴方が初めてですよ。
ここが戦場でなければ…
もう少しお話をしたかったですね。