支援会話集/シグレ×アクア

Last-modified: Thu, 30 Jul 2015 09:38:24 JST (3201d)
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親子 Edit

支援C Edit

【シグレ】
母さん。
調子はどうですか?

【アクア】
…悪くないわ。
いつも通りという感じだけれどね。
何か用かしら、シグレ?

【シグレ】
はい…俺は最近よく、
昔のことを思い出すんです。
母さんが秘境まで来てくれて、
一緒に遊んだ日々のことを。

【アクア】
あまり会いに行けなくて、
あの頃は本当に申し訳なかったわね…
ごめんなさい、シグレ…

【シグレ】
い、いいえ…
そう言いたかったわけじゃないんです。
ただ…よく思い出すのは、二人で
一緒に歌ったときの記憶です。

【アクア】
ああ、そうだったわね…
二人でよく口ずさんだわね。

【シグレ】
そうですね…

【アクア】
そうだ…
シグレ、あなたが良ければ、
久しぶりにあの歌をまた二人で歌わない?

【シグレ】
ええと…今からですか?

【アクア】
ええ、そうよ。

【シグレ】
はい、喜んで…!

【アクア】
ありがとう。じゃあ早速試してみましょう。
歌詞はちゃんと覚えているかしら?

【シグレ】
もちろんです。

【アクア】
じゃあ行くわよ。せーの…
……♪

【シグレ】
……♪
…………
…あれ…?

【アクア】
…!
シグレ、どうしたの?

【シグレ】
あれっ…おかしいですね?
声が…出ません。
昔は母さんと一緒に歌えたはずなのに…
歌詞も曲も全部覚えているはずなのに…
ど、どうしてなんでしょう?

【アクア】
あっ…
シグレ…仕方がないわ。あなたは
男の子だから、声変りをしたのね。
当時はこの歌を私に合わせて
歌えていたけど、
低い声になった今では、
さすがに無理なのね…

【シグレ】
そ、そうか…そういえばそうですね…
なるほど…
成長してしまったから仕方ないとはいえ、
とても残念です…

【アクア】
…一つ思いついたことがあるの。
それを用意してみるから…
少しの間、私に時間をくれるかしら?

【シグレ】
えっ?
どういうことでしょう…?

【アクア】
いいから、任せて。
あなたはきっと喜んでくれるはずよ。

【シグレ】
? はい…

支援B Edit

【アクア】
シグレ、探していたわ。

【シグレ】
母さん…?
どうしたんですか、
そんなに息を切らして。

【アクア】
これをあなたに渡そうと思って。
はい、どうぞ。

【シグレ】
これは…楽譜?
この前二人で一緒に
歌おうとして歌えなかった曲ですよね?

【アクア】
ええ、そうよ。

【シグレ】
でもどうしてこれを…?
俺が声変わりをしてしまったせいで、
もう二人一緒に歌うことは…
あっ…!

【アクア】
ふふっ、気づいたみたいね。
この歌は主旋律だけじゃなく、
副旋律もあったのよ。
この楽譜にはちゃんと、
その旋律も書かれているわ。

【シグレ】
副旋律は主旋律よりも
音域が低いんですね。
これぐらいの高さであれば、
声変わりした俺でも歌えそうです…!

【アクア】
ええ、私もそうだと思ったの。
だからシグレはこの旋律を歌えるように
試してみてくれないかしら?

【シグレ】
わかりました。
ありがとうございます…!
ふんふん…
歌い甲斐のありそうな旋律です。
……♪

【アクア】
あら、さっそく練習?
ずいぶん熱心なのね。
とても綺麗に歌えているわ…
初見でこれなら、もっと良くなるわね。

【シグレ】
…………♪
ふふっ。褒めてもらえて嬉しいです。
楽しみにしていて下さいね。母さん!

【アクア】
ええ。

支援A Edit

【シグレ】
ふぅ…

【アクア】
歌い終わったわね…
こんなに二人の歌がうまくいくとは
思わなかったわ。

【シグレ】
はい。
俺も全く同じ感想です。
幼いころに二人で歌ったときよりも、
ずっと良かったと思います…!

【アクア】
そうね、シグレ…
あなたの成長、とても嬉しいわ。
このままじゃ私、
すぐに追い抜かれてしまうわね。

【シグレ】
いえ…そんなことはありません。
俺は歌が歌えても、
母さんのような不思議な力は
ありませんから…

【アクア】
不思議な力…?

【シグレ】
はい…
仲間を勇気付けたり、
時には敵の動きを封じるほどの
とてつもない力を持った歌のことです。
俺には、そんな歌は歌えません。

【アクア】
…シグレ。

【シグレ】
俺はここに来て、ずっと思っていたんです…
俺は母さんの子なのに、
歌に力がないって。
俺だって、母さんのように
特別な力が使えたら…

【アクア】
…………
……使えるわ。

【シグレ】
え?

【アクア】
私がこの力を使えるのは、
お母様から譲り受けた…
このペンダントのおかげだから。

【シグレ】
そのペンダントに…
そんな力が…?

【アクア】
ええ。だからあなたも、
これを着ければ私と同じ…
いえ、それ以上の力が使えるかもしれない。

【シグレ】
そう…なんですか?
なら、一度そのペンダントを俺に…

【アクア】
いいえ。やめておいた方がいいわ。
この力は使いすぎると、
自身を破滅させることになるもの。

【シグレ】
破滅って…
!! まさか…
死ぬってこと…ですか?

【アクア】
…………

【シグレ】
そんな…!
じゃあ尚更、母さんが使う必要はありません!
これからは俺がその役目を務めます!
母さんの代わりに、俺が力を使って…!

【アクア】
だめよ。愛する息子に、
そんなことはさせられない。
私は、あなたにこれを譲る気はないわ。
これからも、この考えは変わらない。

【シグレ】
…………

【アクア】
ごめんなさい、シグレ。
本当はこのことを、
あなたに話すつもりはなかった。
…でも、これだけは言っておきたかったの。
あなたの歌には力があるわ。
人を癒し、勇気づける…
素晴らしい力が。
だから自信を持って。
あなたは既に、特別な力を持っているの。

【シグレ】
母さん…

【アクア】
闘いが終わったら…
このペンダントは泉に沈めるわ。
もう二度と、
誰の手にも渡らないように。
でも、その前に私が消えてしまったら…
…シグレ。
あなたの手で、これを処分してちょうだい。

【シグレ】
…っ!!

【アクア】
お願い。あなたしかいないの…
これは…シグレにしか頼めないことよ。

【シグレ】
…………
…わかりました。

【アクア】
ありがとう、シグレ…

【シグレ】
ですが、そうしなくていいように…
俺を置いて消えないでくださいね。
じゃないと俺…
母さんがいないのをいいことに、
興味本位でペンダントの
力を使っちゃうかもしれませんからね?

【アクア】
そんなことしたら、
化けて出るから。

【シグレ】
…ふふ。冗談ですよ。
俺はこの先、力を使いません。
母さんが俺を守ろうとしてくれたのに、
その気持ちを裏切れませんから。

【アクア】
…ごめんなさい。
私…あなたに酷なお願いをしたわね。

【シグレ】
いいえ。母さんが人を頼るなんて、
滅多に無い事ですからね。
頼ってくれて、うれしいです。
…俺からも一つ、
お願い事をしていいですか?

【アクア】
なにかしら?

【シグレ】
いつか、ペンダントをしていない母さんと
もう一度さっきの歌を歌いたいです。

【アクア】
…ええ。わかった。
そのお願い、必ず叶えるわ。

【シグレ】
…ありがとうございます。
楽しみにしていますからね…
母さん。