支援会話集/アサマ×主人公(女)
支援C 
【カムイ】
森は空気が澄んでいて気持ちがいいですね。
…ん? あれはアサマさん?
アサマさーん。こんにちはー。
【アサマ】
ああ、カムイ様。
散歩か何かですか?
【カムイ】
はい。アサマさんは大木の下に座って
何をされているんですか?
【アサマ】
別に何もしていませんよ?
しいて言うなら森の「音」を聴いています。
【カムイ】
森の音ですか?
【アサマ】
はい。ああ、カムイ様、
少し静かにしていただけますか?
【カムイ】
あ、はい。
【アサマ】
…………
【カムイ】
…アサマさんが黙ってしまいました。
一体何が起こるんでしょう?
!!
…どこからか鳥の声が聴こえます。
…とても綺麗な声ですね。
【アサマ】
カムイ様にも聴こえたようですね。
耳をすませば、他にも聴こえてくるはずです。
森は音に溢れていますから。
【カムイ】
…………
…本当ですね。
川のせせらぎや、
木々の揺れる音が聴こえます。
なんだか落ち着きますね…
【アサマ】
…気に入りましたか?
【カムイ】
はい。とても綺麗な音でした。
特に鳥の声が素晴らしかったです。
【アサマ】
ああ、あの鳥はとても警戒心が強いので
気配を消していないと鳴き声は聴こえません。
騒ぐと逃げてしまいますから、お静かに。
【カムイ】
なるほど…
邪魔をしてしまってごめんなさい。
【アサマ】
いいえ、無知な者にはよくあることですよ。
カムイ様は世間を知らぬ方ですし
それはしょうがないことです。
【カムイ】
ううっ!
何だか心が痛いです…!
と、ところでアサマさんは鳥に詳しいんですか?
鳴き声で何の鳥かわかっていたようですし…
【アサマ】
小さい頃から山や森で修行をしていたので、
他の方よりは詳しいと思いますよ。
各地の霊山にも行きましたから、
山は勝手知ったる庭のようなものなのです。
【カムイ】
なるほど…
アサマさんが物知りなのも頷けますね。
【アサマ】
まあ、あなたに比べたらほとんどの方が
物知りの部類に入ると思いますが。
【カムイ】
ううっ! また心が痛いです…!
【アサマ】
ですが、そうやって色々知ろうとする姿勢は
良いことだと思いますよ。
【カムイ】
え?
【アサマ】
…ああ、もうこんな時間ですか。
もっとここでのんびりしていたいのですが
ヒノカ様に呼ばれているのでした。
それではカムイ様、失礼しますね。
【カムイ】
あ、はい。
アサマさんが最後に言ってくれた言葉…
少しは私を認めてくれていたのでしょうか?
もっと、アサマさんとお話ししてみたいですね。
支援B 
【カムイ】
あ、こんにちは、アサマさん。
また鳥の声を聴いているのですか?
【アサマ】
ああ、カムイ様。
あなたこそ、またのんきにお散歩ですか?
【カムイ】
うう…何だかすみません。
…あ、ところでアサマさん。
あの…またアサマさんと一緒に鳥の声を
聴いてもいいでしょうか?
【アサマ】
? ええ。静かにしているなら別に構いません。
好きに過ごしてください。
【カムイ】
あ、ありがとうございます!
あの鳥の声がもう一度聴きたくて…
…それに、こうやって過ごしていると
とても心が落ち着きますね…
【アサマ】
そうですね。その点は私も同感です。
山や森が修行の場になるのも頷けます。
……!
【カムイ】
? 急に険しい顔をされてどうしたんですか?
【アサマ】
少し静かにしてください。
【カムイ】
あ、はい。
! 何か近づいてきます…!
【アサマ】
あなたはここで待っていてください。
すぐに済みますので。
…………
……そこですね!
【カムイ】
! ア、アサマさん!?
錫杖を持って
茂みに入って行かれましたけど…
大丈夫でしょうか…?
【アサマ】
ああ、もう終わりましたよ。
【カムイ】
ア、アサマさん!?
一体、さっきのは…
! アサマさんが背負ってるの…
そ、それって、熊ですか!?
【アサマ】
熊ですね。
それ以外の何に見えるというんです?
まあ、森に熊がいるなんて、
日常茶飯事です。
修行していた時もよく遭遇していたので
こうやって闘うことも多かったですねえ。
【カムイ】
そ、そうですか…
でも、アサマさんは本当にすごいですね。
私なんか熊を見たら逃げ出してしまいます。
助けてくださってありがとうございました。
【アサマ】
こんなことたいしたことではありません。
それに別にあなたを助けようと
したわけではないので礼はいりません。
【カムイ】
そ、そうですか…
【アサマ】
こうやって熊に会えたとは運がいいですよ。
これで今夜は豪華な熊鍋が出来ます。
【カムイ】
く、熊鍋…!?
【アサマ】
ほう、カムイ様は熊鍋を
食べたことがないのですか?
それはかわいそうに。
とてもおいしいですよ?
【カムイ】
そうなのですか…
【アサマ】
…では、私は今から熊をさばきますね。
【カムイ】
え? ここでさばくんですか?
ちょ、ちょっと待ってください!
アサマさん、ストーーーップ!
【アサマ】
ああ、熊をさばく光景は、
あなたには刺激が強かったですか?
戦場であんなに血や死体を見ているのに、
おかしな人ですねえ。
ま、嫌なら目をつむっていればいいですよ。
【カムイ】
いや、そういう問題でもない気が…
って、言ってる傍から再開しないでください!
私がどこか行くまで待っててくださーい!
支援A 
【カムイ】
アサマさん、こんにちは。
やっぱりこの木の下にいたんですね。
この間は熊から助けていただき
ありがとうございました。
【アサマ】
ああ、カムイ様。
別にあのことは気にすることはありませんと
言ったはずですが?
【カムイ】
でも、熊鍋もおいしかったので
きちんと言いたくて…
まあ…
さばいている時は逃げてしまいましたけど。
【アサマ】
ああ。熊鍋ですか…
ですが、あの鍋もみなさんにお分けしたので
特に礼は必要ありません。
【カムイ】
でも、やっぱり私は
お礼が言いたかったんです。
アサマさんがいなかったら
食べられなかった味ですから。
【アサマ】
ふむ、そうですか…
【カムイ】
ところで、今日も森で
のんびりされるんですか?
【アサマ】
はい。できることなら
一生こうして過ごしていたいくらいです。
闘いなんて無意味なものに囚われず
自然体で過ごすことが一番だと思いますから。
【カムイ】
なるほど…
アサマさんはそう思っているんですね。
確かに、闘わずに済むことが
一番だと思います。
でも…私は大切な人を守るために
闘うことも必要じゃないかと思うんです。
自分の家族や仲間が、悲しむなんて嫌ですから…
【アサマ】
ほう…そうですか。
まあ、その考えも一理あると思いますよ。
少なくとも仲間が死ぬのは悲しいと思いますし…
【カムイ】
!
【アサマ】
? どうしてそんなに驚いているのですか?
【カムイ】
ええと、アサマさんはあまりそういったことを
考えていない人だと思っていたので意外でした。
普段はその…
【アサマ】
ああ、私は毒舌家という奴らしいですね。
ヒノカ様にいつも注意されます。
あと、他人のことにも頓着しない性分ですから
そう思われるのも当然でしょう。
【カムイ】
あ、あはは…そうですね。
でも、こうやって話してみてわかりました。
アサマさんはいい人です。
【アサマ】
はい?
カムイ様はおかしな人ですね。
少し話をしただけで私をいい人扱いとは…
私には理解できません。
【カムイ】
だって、本当にどうでもいいと思っているなら
こうやって一緒に闘ってくれないと思います。
これは仲間のことを大切に想って
くれているからに他なりません。
どうやって仲間を守っていくかなんて
人それぞれですし、
これがアサマさんの守り方なんだと思います。
【アサマ】
まあ、カムイ様がそう思っている分には
別に構いませんよ。
なりゆきで参加したようなものだったのですが
ここまで来たら仕方がありません。
カムイ様からも評価いただいたことですし
少しは私も協力しませんとね。
【カムイ】
! あ、ありがとうございます!
【アサマ】
ですが、この時間を邪魔されるのは迷惑です。
話が終わったならお静かに。
【カムイ】
あ、はい。もちろんです。
私、ちゃんと静かにしていますから、
これからも一緒にいさせてくださいね。
【アサマ】
はい。