まつじ/ピーターの城 のバックアップソース(No.1)

#topicpath
#contents
*読む [#rc3c9ebb]

> 空を見上げると、そこにはお城がありました。
> それはもう絵に描いたような洋風のお城で、ぽつんと空に浮いているのでした。
> マグリットの絵みたいだ。
> ピーターは、いつか見たその絵をくっきりと頭に思い浮かべ、しばらくの間、宙に浮くお城をうっとりするような目で見ていました。
> どれくらい見ていたのでしょうか。
> そのうちにピーターは、お城が欲しくてたまらなくなりました。見たところ、お城につながる道はないようです。まずは道を作らなければいけません。
> それから、ピーターはせっせと空のお城に届く道を造り始めました。
> もしも手に入らなかったときは、きっと壊してしまおう。
> そんなことを頭の片隅で考えながら、大砲を傍らに置いて、楽しそうに、一生懸命道を造り続けているのでした。
> 青い空と白い雲に囲まれて、お城は、まだまだ遠くで静かに浮かんでいます。

*ジャンル [#v2f43172]
[[ファンタジー]]、[[異国]]、[[絵画]]、[[城]]、[[空]]、[[仕事]]、[[孤独]]
*カテゴリ [#jf544e62]
[[超短編/サ行]]
*この話が含まれたまとめ [#r7677d9c]
すぐ読める
*評価/感想 [#vcb6111e]

*初出/概要 [#v87d4f00]
超短篇・500文字の心臓 / 第24回自由題 / 参加作
*執筆年 [#ue06bb3a]
[[2005年]]
*その他 [#dd646b98]
#counter