胡乱舎猫支店/一夜の宿

Last-modified: Wed, 24 Jun 2020 23:35:36 JST (156d)
Top > 胡乱舎猫支店 > 一夜の宿

読む Edit

露天風呂から戻ってくるとドアに張り紙がしてあった。

「大切なお客様へ、お部屋が変更になりました。あなたは鳥部屋になります。」

確か最上階じゃなかったけ?この部屋。まあでも変更になったのなら仕方ないな。

エレベーターは見つからなかったので表示に従って階段に向かう。

あっそうだ、荷物。

引き返してみたら元の部屋は流されてしまってもう辿りつけなかった。おまけに足が濡れてしまった。

移動させてくれたに違いない。きっとそうだ。とにかく新しい部屋に行こう。

でも螺旋階段をずっと昇っているのになかなかつかない。窓からはかなり遠く迄見渡せる様になって来た。

絶景ってやつだな。

そのうちだんだん光が色づき始めた。風も冷えてきた。

まずいな、このままじゃ日が暮れてしまう。暗くなったら見えなくなるじゃないか!鳥部屋なのに!

長く高く続く階段を見上げる。溜息が出る。まったく終わりが見えない。まるで深い穴を覗き込んでいるみたいだ。

ああっ大事なことを思い出した。そうか鳥部屋だ。鳥部屋なんだ!

飛んでみた。

ジャンル Edit

風呂階段?飛ぶ夕方リアル

カテゴリ Edit

超短編/ア行

この話が含まれたまとめ Edit

すぐ読める

選評/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字の心臓 / 第146回競作「一夜の宿」 / 参加作

執筆年 Edit

2016年?

Counter: 214, today: 1, yesterday: 0