まつじ/ピーターの城

Last-modified: Mon, 28 Jun 2021 23:22:37 JST (1118d)
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 空を見上げると、そこにはお城がありました。

 それはもう絵に描いたような洋風のお城で、ぽつんと空に浮いているのでした。

 マグリットの絵みたいだ。

 ピーターは、いつか見たその絵をくっきりと頭に思い浮かべ、しばらくの間、宙に浮くお城をうっとりするような目で見ていました。

 どれくらい見ていたのでしょうか。

 そのうちにピーターは、お城が欲しくてたまらなくなりました。見たところ、お城につながる道はないようです。まずは道を作らなければいけません。

 それから、ピーターはせっせと空のお城に届く道を造り始めました。

 もしも手に入らなかったときは、きっと壊してしまおう。

 そんなことを頭の片隅で考えながら、大砲を傍らに置いて、楽しそうに、一生懸命道を造り続けているのでした。

 青い空と白い雲に囲まれて、お城は、まだまだ遠くで静かに浮かんでいます。

ジャンル Edit

ファンタジー異国絵画?仕事孤独

カテゴリ Edit

超短編/ハ行

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評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字心臓 / 第25回自由題 / 参加作

執筆年 Edit

2005年?

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