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#style(class=split){{ #region(ネタバレ注意) //＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ #region(1：異世界からの逃亡者：開始時) 兵士 ――報告！ 神殿の周辺に妙なゲートが出現しました！！ あれはいったい……。 アンナ まさか……あれは異世界へと繋がる門では！？ ケイティ 王子、ご覧下さい！ ゲートから何者かが出てきました！ ？？？ こ、ここは……何処なの？ ううん。例え地獄の果てであろうと、 千狐は捕まる訳にはいかないの……！ アンナ ……大丈夫ですか？ 私はアンナと言います。その様子から察するに、 何かから逃げてきたように見えますが……。 千狐 （美しい白銀の髪に、透き通るような白い肌……。 西洋の方でしょうか……？　感じられる気から 察するに悪人ではなさそうですね。） 私の名は千狐と申します。 日の本の天下を兜から救ってくれる殿を 探しているのですが、 敵に追われここまで逃けてきたのです……。 ケイティ ヒノモト？　聞いたことのない国ですね。 やはり、あのゲートが 異世界に通じているのは間違いないようです。 千狐 異世界……！？ そうか、あの不思議な門が 千狐達のいた世界とアンナさん達のいる世界を 繋げてしまっているのですね……。 ――コンッ！？ ということは、千狐だけでなく兜達までここに……！ 皆さん、ここは危険ですわ！ 兵士 伝令！ ゲートより、未知の者達が出現しました！ 敵意を持っているようにも見えますが……。 千狐 ……遅かった。 どうしよう……千狐がここに来たばかりに、 皆さんを危険に晒してしまうなんて……。 #endregion(1：開始時) //＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ #region(1：異世界からの逃亡者：戦闘中1) ユリアン 奴ら、見たことのない姿形をしてやがるぜ……！ ……魔物とは決定的に何かが違う。 だが、事情も分からぬまま戦うペきなのか……？ 黒田長政 その女狐をよこせぇぇぇえええっ！！ ワシの城の在処を……吐くまではぁぁ……、 決して……決してぇえ……逃がさんぞぉぉおおっ！ ケイティ あれが兜……！？ 何とおぞましい叫び声でしょうか……。 千狐さんを狙っているのは間違いないようですね。 黒田長政 その女狐を庇い立てする輩はぁ……死罪じゃぁあ！ ワシが全てを許す……万象を圧壊せよぉ……っ！ さあ行くのじゃ……全軍、突撃せよぉぉおおっ！！！ アンナ そんな……問答無用で攻撃を開始するなんて……。 このまま見過ごすことはできませんね。 王子、千狐さんを守る為にも、ここは戦いましょう！ #endregion(1：戦闘中1) //＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ #region(1：異世界からの逃亡者：戦闘中2) 黒田長政 ――ぐぅおおおおおおおっっっ！ 何故じゃぁあ！　何故ワシの邪魔をするぅう！？ 解せん……解せんぞぉぉおぉおおっっっ！！！ 石田三成 この虚けメがッ！？ 誰ガ戦ノ開始を合図しタ……？ 貴様コソ死罪に価スる……早々に退くノだ……。 黒田長政 ぐぬぬぅぅぅ……。 ワシは……ワシの城を只求めただけ……。 ワシは……ワシはぁぁああああっっっ！！！ ユリアン 敵が、退いていく……？ 新しく現れたあのデカブツは、 戦いに来たわけではないというのか……？ 石田三成 異世丿剣士よ……其ノ認識にテ相違なイ……。 我ラは己が世にテ大義を成すべキ者……。 斯様な界は我らノ与り知らヌ世事でシカない。 ナレば其ノ女狐も早々に元ノ世に還すガ道理……。 案ずるナ……暫し我らは其奴ヲ追わンと約束すル。 全テは掛ケ違えタ世を正す為……サア心を決めヨ。 ケイティ 千狐さん、どうしますか？ 敵はしばらく貴方への追跡をしないのを条件とし、 元の世界ヘ戻るようにと言っていますが……。 千狐 嘘は……ついていないようですわ。 分かりました。千狐も無闇に他の世界に 干渉するのは避けたいと思っていましたから……。 それでは、千狐も元の世界に戻ります。 王子、出逢ったばかりの千狐を助けてくれて、 本当にありがとうごさいました。 石田三成 ふむ……ドウやら女狐は門ヲ潜っタ様だナ。 デは我も元丿世界へト戻るとしヨウ。……良いナ。 此ノまま決しテ我に鉾ヲ向けぬ事ダ……。 ユリアン ……手を出すなと言われると逆に手を出したく なるぜ。なあ、王子。向こうの世界の為にも ここで奴を倒した方がいいんじゃないか？ アンナ だ、ダメですよユリアンさん！ 無駄な戦いは避けるぺきです。 いいですか、絶対に攻撃してはいけませんからね？ #endregion(1：戦闘中2) //＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ #region(1：異世界からの逃亡者：終了時) アンナ 異世界へ通じるゲートに 敵が帰っていきました……。 これで、敵は全ていなくなりましたね。 ケイティ それにしても、異世界には私たちの様に 強大な敵に立ち向かおうとする者がいるのですね。 ユリアン 千狐……か。 小さいなりしてなかなか度胸のある奴だったぜ。 探してる殿ってのが早く見つかるといいな。 アンナ はい……私たちが勇敢な王子と出会えたように、 千狐さんもまた、素晴らしき主君を見つけ、 その者に仕えられる日が来ると良いですね。 王子 ……。 アンナ それでは、私たちも帰還しましょう。 王子、本当にお疲れ様でした。 #endregion(1：終了時) //＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ // // #endregion(ネタバレ注意) }} #style(class=split_r){{ &edit{編集}; }} #clear

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