よもぎ/私がダイヤモンドだ7 のバックアップ(No.1)
- バックアップ一覧
- 差分 を表示
- 現在との差分 を表示
- 現在との差分 - Visual を表示
- ソース を表示
- よもぎ/私がダイヤモンドだ7 へ行く。
- 1 (2020-06-25 (木) 00:38:40)
読む
「黒鉛みたいに真っ黒。煤けたようなわたしの瞳。
鏡に映るのはひとりぼっちのわたし。さみしい」
「石墨みたいに脆い。気弱な僕の孤独な心。
鼓動の音とともに崩れていくようだ。さみしい」
「ああ、君だ。ただひとり君に会うために僕は今まで生きてきた」
恋心は瞬く間に摂氏2千度に燃え上がり、
ふたりはお互いを6万気圧で抱きしめた。
「わかるかい。君の瞳。虹色に煌めいているよ。
ちらちら輝く炎のようだよ。君の瞳に僕がいるよ」
「ええ、わかるわ。あなたの心。透明な光でいっぱいね。
白く燃えさかる星のよう。あなたの星を守ってあげる」
そしてふたりは永遠の愛を誓った。
ジャンル
カテゴリ
この話が含まれたまとめ
選評/感想
初出/概要
超短篇・500文字の心臓 / 第23回競作「私がダイヤモンドだ」 / 参加作
執筆年
2003年?
その他
Counter: 424,
today: 1,
yesterday: 0