まつじ/二人だけの秘密7
Last-modified: Thu, 10 Dec 2020 23:14:45 JST (836d)
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中学生の頃、あなたと私は恥ずかしくて、誰にも知られないように恋人同士になった。それでも二人で買い物に行ったり、花火を見たり、ちょこんと手を繋いで歩いたり、公園でわたしの作ったお弁当を食べたりしたのだけど誰にもバレなくて、しあわせだったはずの私たちはちょっとしたことでケンカをしてから少しずつギクシャクしてしまって、付き合いはじめて半年で、やっぱり誰にも知られないで、年を越さないまま別れた。それからあなたも私もなぜか二人のことは話さないで、私たちの思い出はずっと秘密のまま。今度中学にあがる娘を眺めながら、私は一人でそんなことを思い出していた。
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評価/感想 
初出/概要 
超短篇・500文字の心臓 / 第40回競作「二人だけの秘密」 / 参加作
執筆年 
2004年?
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