まつじ/二人だけの秘密7

Last-modified: Thu, 10 Dec 2020 23:14:45 JST (1231d)
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学生の頃、あなたと私は恥ずかしくて、誰にも知られないように恋人同士になった。それでも二人で買い物に行ったり、花火を見たり、ちょこんと手を繋いで歩いたり、公園わたしの作ったお弁当を食べたりしたのだけど誰にもバレなくて、しあわせだったはずの私たちはちょっとしたことでケンカをしてから少しずつギクシャクしてしまって、付き合いはじめて半年で、やっぱり誰にも知られないで、年を越さないまま別れた。それからあなたも私もなぜか二人のことは話さないで、私たちの思い出はずっと秘密のまま。今度中学にあがる娘を眺めながら、私は一人でそんなことを思い出していた。

ジャンル Edit

一行作品青春恋愛あなたわたし

カテゴリ Edit

超短編/ハ行

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評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字心臓 / 第40回競作「二人だけの秘密」 / 参加作

執筆年 Edit

2004年?

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