まつじ/魔法4 の変更点

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*読む [#x6edc866]

>「さあてみなさんお立ち会い。」
> と手品師は言った。
> 私は手品師に呼ばれ、彼女を残して舞台に上がる。
> スポットライト。
> 彼は私をハトに変えると観客に恭しく宣言した。
> そんなことが出来るのか。私はただの客だぞ。
> そう思いながら私も手だけで観客に小さく挨拶する。
> 体がすっぽり入る大きな箱に身を縮めると、ゆっくりと蓋が閉じられた。
>「種も仕掛けもございません。」
> 何も見えない暗い箱の中で、私は手品師の掛け声を聞いた。
> 手品師のステッキが蓋を叩く。
> 3、2、1…。
>「はい!」
> 蓋が開いて、歓声が上がった。
> 体が上手く動かない。
> 慣れない体を無理矢理動かした私は、宙を羽ばたいていた。
> これはどういうことだ。私の体はどこに行ったんだ。誰か、私はここだぞ。誰か、誰か。私は、ハトなんかじゃないんだ。
> 会場中を飛びまわったけれど、誰も気付いてはくれない。
> 彼女が下の方で手を叩いて喜んでいる。
> 手品師は、満場の拍手を受けて、舞台の上で誇らしげにスポットライトを浴びている。 

*ジャンル [#sf21e585]
[[仕事]]、[[手品]]、[[舞台]]、[[数字]]、[[彼]]、[[彼女]]、[[わたし]]
*カテゴリ [#rf5cd7f1]
[[超短編/マ行]]
*この話が含まれたまとめ [#f424d4fd]
すぐ読める
*評価/感想 [#g45e3813]

*初出/概要 [#y0645398]
超短篇・500文字の心臓 / 第41回競作「[[魔法>超短編/マ行#e47de83e]]」 / 参加作
*執筆年 [#rfcd80b9]
[[2004年]]
*その他 [#kd8b1a53]
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