#topicpath
#contents
*読む [#x3bae7d0]
> 遠くから、鐘の音が聞こえる。間もなく、年が明けるのだ。
>&br;
> 彼は誰にも知られずにやって来る。隠れているのではない。誰にも、見ることが出来ない。そうして夜の中をひっそりとやって来る。やがて、彼の後ろに列ができる。
> 列は音もなく、ぼんやりとしたもので少しずつ体を長くしていく。
> 人々はあたらしい年を待つ。
> 暗い道を誰にも知られることなく、列は伸び、進んでいく。
>&br;
> 遠くから、鐘の音が聞こえる。忘れられていくものたちを後ろに、彼は夜の中を静かに去って行く。
> 間もなく、年が明ける。
*ジャンル [#l24acb2b]
[[怪談]]、[[夜]]、[[大晦日]]、[[彼]]
*カテゴリ [#d96d8d8a]
[[超短編/タ行]]
*この話が含まれたまとめ [#ea81c0a4]
すぐ読める
*評価／感想 [#l549b843]
*初出／概要 [#a2a3c001]
超短篇・500文字の心臓 / 第53回競作「[[連れてゆく>超短編/タ行#p0a3be64]]」 / 参加作
*執筆年 [#p645550e]
[[2005年]]
*その他 [#p640b2e8]
#counter
