まつじ/河童 の変更点

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*読む [#b6161cd3]
> 頭が捩り切れるかと思ったのだが勘違いであったらしい。とはいえ、相応の痛みはある。呼吸が辛い。出来ない。苦しい。生きるのが厭んなる。厭んなるが消えることも儘ならん。角力を取れと脳の髄が囁くのだが何の為に。面白いから?と笑い声。空耳である。腐れた体が滑(ぬめ)る。それ以外は童の頃と違いがないが、にしても随分永らえた。何故か水辺を離れられない。清めたい気もあるが、根源でない。意味が判らず、厭んなる。角力をしなくては。厭んなる。厭んなるが、やらねばならん。いやあ、怪奇である。
> 弱いので容易にやられる。首がもげるかと思ったが、無事ではある。とはいえ相応の痛みがある。厭んなる。それでも続ける。何する者ぞ。この小さく滑(ぬめ)る体。はっはっは。面白いか。興味深いか。そうでもねえか。ちゃんちゃら可笑しい。うける。笑える。いやはや、たいした見世物だ。
> はっは。
> 我こそは、怪奇である。
> らしいよ。
> はっは。

*ジャンル [#ceb39272]
[[厭]]、[[笑う]]、[[妖怪]]、[[サイコ]]、[[滑る]]、[[はっは]]
*カテゴリ [#s26f418d]
[[超短編/カ行]]
*この話が含まれたまとめ [#ye4f812f]
すぐ読める
*評価/感想 [#ocf90d7d]

*初出/概要 [#g8e404e6]
超短篇・500文字の心臓 / 第121回競作「[[河童>超短編/カ行#d8b0b4fc]]」 / 参加作
*執筆年 [#i2f20c60]
[[2013年]]
*その他 [#ae2a472f]

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