まつじ/引き算8 の変更点

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*読む [#wdfa77f1]

>弥之助は、自分を含めて六人の家族を養っていました。
>ある年、飢饉のために家族全員が食べていくことが難しくなったので、
>老いた婆さんを一人山に捨ててきました。
>婆さんは何も言わずに弥之助と別れ、山奥へ消えていきました。
>一人減って、残りは五人。
>みんなの食べられる量が少しだけ増えます。
>飢饉は長引き、それでも食べ物が足りなくなったので、子どもを一人、口減らしのために殺しました。
>また一人減って、残りは四人。
>病気でもう一人減って、残りは三人。
>ようやく残りの家族がなんとか生き伸びました。
>こんなことならはじめの子どもを殺すのではなかった、と弥之助は思いました。
>生き残った三人はそれなりに幸せに暮らしました。
>やがて一人娘が他家に嫁ぎ、残りは二人。
>年をとって、妻が死に、最後に弥之助が一人残されました。
>この家からいなくなっていった家族を思いながら、弥之助は息を引き取り、小さな家にはもう誰もいません。

*ジャンル [#zc6d0efe]
[[時代物]]、[[生命]]、[[家族]]、[[ご飯]]、[[数字]]、[[子ども]]、[[妻]]
*カテゴリ [#qd8ae6c0]
[[超短編/ハ行]]
*この話が含まれたまとめ [#rc806460]
すぐ読める
*評価/感想 [#t43d66db]

*初出/概要 [#nb63a77e]
超短篇・500文字の心臓 / 第36回競作「[[引き算>超短編/ハ行#fb404dea]]」 / 参加作
*執筆年 [#ld1e233f]
[[2004年]]
*その他 [#e206f88d]
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