まつじ/引き算14 の変更点

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*読む [#lbfd83f9]

>世界はもうずっと前から終末に向かっていた。
>いつからか何も生まれることがなくなり、ひとつひとつ、一人一人が、姿を消して、ゆっくりと数を減らしていった。
>減ることだけが定められた世界は、零に向かって緩慢に進んでいた。
>もはや友人も肉親も消え、昨日、飼っていた猫が突然目の前で消えた。
>間もなく私も消えるのだろう。
>終末の世界は想像していたよりずっと静かで、何もなかった。
>目の前でまた、椅子が消えた。
>電柱が消え、車が消え、雲が消え、最後に残った石ころが一つ消え、
>&br;
>それから宇宙は収縮し、後には何も残らないが、そのとき別の宇宙がどこかで生まれ、あなたが生まれたことを、あなたは知るよしもない。

*ジャンル [#w87cd45d]
[[SF]]、[[終末]]、[[生命]]、[[昨日]]、[[宇宙]]、[[数字]]、[[あなた]]、[[わたし]]
*カテゴリ [#id8ff257]
[[超短編/ハ行]]
*この話が含まれたまとめ [#c6d59f6e]
すぐ読める
*評価/感想 [#ce719bd0]

*初出/概要 [#s1d12b1e]
超短篇・500文字の心臓 / 第36回競作「[[引き算>超短編/ハ行#fb404dea]]」 / 参加作
*執筆年 [#z5007e84]
[[2004年]]
*その他 [#v6feb4b2]
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