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*読む [#ee0f4079]
> 世の中すっかりダメには住みにくくなった、なんていかにもダメそうなおっさん達が悲しげに語り合っているのをつい最近見たような気がするのだが、何がどうなるかわからないもので、昨日今朝の失敗を嬉々として語りいつの間にかダメを自慢することが流行る昨今、なんだかね、やれやれ、わからないことだらけです。けれど私はそのような流行には乗らない、けして乗るものか、と頑なに、必要以上にダメを恐れて日々を暮らしているものの、周りがこうもダメを有難がっていると、むしろこちらの方が世間的にはダメなのではないかと不安にもなり、そもそもダメとは何であるか失敗することそのものはダメとは違うのではないかと頭を悩ませているときにテレビでいわゆる「ダメのカリスマ」など見てしまうと、ああ、やっぱりこうはなりたくない、ダメはイカン、感性が許さない。道を歩けばダメそうなおっさん達が、いやあ世間はだいぶん我々にやさしくなりました、なんて言っている。そんなに晴れやかな顔をして。ワタクシそのようなダメは認めません。ではなくて。とにかく負けない、負けるものか、負けてなるかダメなどに。
>&br;
>でも、まいったな、ちょっとめげそう。
*ジャンル [#a1e21f81]
[[リアル]]、[[風刺]]、[[駄目]]、[[オッサン]]、[[わたし]]
*カテゴリ [#m1716171]
[[超短編/タ行]]
*この話が含まれたまとめ [#a84ee2e0]
すぐ読める
*評価/感想 [#g476144b]
*初出/概要 [#u043b090]
超短篇・500文字の心臓 / 第48回競作「[[だめな人>超短編/タ行#nc742768]]」 / 参加作
*執筆年 [#j2a9b8ca]
[[2005年]]
*その他 [#l62792c5]
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