よもぎ/ひつじの春 のバックアップ(No.1)


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除夜の鐘を数えていたら、ひつじがごぉんと夢枕に飛んだ。ごぉんごぉんとひつじは群れて108匹のひつじは1かせの毛糸だまになった。それがみるみる東の空へ、あたりを朱に染め初日の出。ご来光に手を合わせ今年もひつじでありますようにと願う。すると、めえと一声あげておひさまはパカリと割れた。中からは「謹賀新年」の垂れ幕と金銀あかねのぼたん雪。手の平にふわりのひとひらが「まちびとひつじ」と告げたので、手紙結びにして食べた。春になったら会えるよね。ひつじはもうすぐそこ。

ジャンル Edit

一行作品正月?数字オノマトペコメディ

カテゴリ Edit

超短編/ハ行

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評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字心臓 / 第1回自由題 参加作

執筆年 Edit

2003年?

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