空虹桜/2021初夏

Last-modified: Tue, 06 Jul 2021 22:34:55 JST (111d)
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 恐ろしいほどにいつまでもずっと今日が続く。昨日と明日は存在するけど、数字でしか示されないからか、実感を伴わない。

 メリもハリもない怠惰。

 気力は、ドライアイスのように溶けて消える。「出歩くな」と言う二酸化炭素と、ただ生きて吐き出す二酸化炭素は、科学的に社会的に経済的に大差はない。そんな差異、誰も考えようともしない。


 空は青いし、雲は白いし、太陽は赤い。


 静かに発症する狂気は、馴染みがありすぎて目新しさに欠ける。この程度のことにすら当たらない運の無さに絶望する。

 コピー&ペーストできる程度のモブという実感は、柔らかに真綿で首を締め上げる。

 顕示するにも肯定するにも、自己が無い。はじまってもいないのは、とっくの昔に終わっていたから。八方も九方も塞がれて、どこへ行くことも許されない。

 否定語を口にすることすら甘ったるくて苦しい。苦味も酸味もしっかりしていて、辛さに口が痛い。どんなに喘いでも、同じ言葉が逆流する。新しいことが言えない。

 そして、今日が続く。
※初稿につき、最終稿はこちら

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