まつじ/白白白9
Last-modified: Mon, 01 Mar 2021 23:38:41 JST (1145d)
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やけに時代がかっていたので、夢であったろうと思う。
蒼い首が、筵の上に並べられいて、瞼を閉じているというのに此方を観察しているようで眩暈、眼球が回ると太陽が一つ、二つ、三つある。
やはり夢らしく、たちまち沈む太陽は其々ごろりごろ石臼挽き、骨粉と化し、ますます夢である。
太陽がないというのに、月は輝き一つ、二つ、三つ。まるで脈絡もない。
光沢を帯びた首が月明かりの下、並べられている。面白くもない、これらロボットの首のどれか一つが、私である。
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初出/概要
超短篇・500文字の心臓 / 第180回競作「白白白」 / 参加作
執筆年
2021年?
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