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#contents
*読む [#s5b5e185]
> 「何フテてんの？良さげな賞取ったんだろ？イヤアタシノジツリョクハコンナモンジャネェってか？」
> 「うっせえわ」
> そう言い捨てて妹は階段を駆け上がって行った。
> 「…色々と言われてるンよ。なんかネットでさぁ」
> オカンが見せたサイトに書かれていたのは殆どは賞賛だった。だが残りは…。
> 「ひでぇ実は兄貴が作ったぁ？…オレには無理っっ！JKだからぁ？…審査員はおっさんばかりだろうけど関係…無ぇだろ？」
> 「女の人もいたよ。その人は絶賛だけどね…」
> 「あぁ？女同士は馴れ合う？嫉みひでぇな。それにあざといって…」
> 「題材がねぇ…お涙チョーダイ…っぽい？」
> 「アンタ誰の味方だよ？」
>&br;
> 「入るぞー」
> 「うっせえわ」
> 「ブツ見せろや」
> 「…」
> 無言のまま顎で示しやがった先の机には「銀河」が載っていた。
> 「これオレか？」
> プラットホームに指先ほどの人形が4つ。青い服の子供がそう。白いのは妹。オカンとそれから親父。寝台車で大阪のテーマパークに行った夏休み。東京駅でのあの日のシーンを彼女はほぼフルスクラッチのジオラマで再現したのだ。家族4人の旅行…最後の。
> 「…んーやっぱちとお涙頂戴かなぁ」
> 「うっせえわ」
*ジャンル [#reafe35e]
[[家族]]、[[コメディ]]、[[鉄道]]、[[寝台列車]]、[[うっせえわ]]、[[彼女]]、[[父]]、[[母]]、[[妹]]、[[俺]]
*カテゴリ [#p6d2cc42]
[[超短編/サ行]]
*この話が含まれたまとめ [#ze89b3aa]
すぐ読める
*評価／感想 [#lb54ece8]
*初出／概要 [#hccb7759]
超短篇・500文字の心臓 / 第183回競作「[[少女、銀河を作る>超短編/サ行#qcc782a0]]」 / 参加作
*執筆年 [#ia490dce]
[[2021年]]
*その他 [#bfe0c5ed]
#counter
