胡乱舎猫支店/少女、銀河を作る

Last-modified: Wed, 29 Sep 2021 23:37:07 JST (886d)
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 「何フテてんの?良さげな賞取ったんだろ?イヤアタシノジツリョクハコンナモンジャネェってか?」

 「うっせえわ」

 そう言い捨てて妹は階段を駆け上がって行った。

 「…色々と言われてるンよ。なんかネットでさぁ」

 オカンが見せたサイトに書かれていたのは殆どは賞賛だった。だが残りは…。

 「ひでぇ実は兄貴が作ったぁ?…オレには無理っっ!JKだからぁ?…審査員はおっさんばかりだろうけど関係…無ぇだろ?」

 「女の人もいたよ。その人は絶賛だけどね…」

 「あぁ?女同士は馴れ合う?嫉みひでぇな。それにあざといって…」

 「題材がねぇ…お涙チョーダイ…っぽい?」

 「アンタ誰の味方だよ?」


 「入るぞー」

 「うっせえわ」

 「ブツ見せろや」

 「…」

 無言のまま顎で示しやがった先の机には「銀河」が載っていた。

 「これオレか?」

 プラットホームに指先ほどの人形が4つ。青い服の子供がそう。白いのは妹。オカンとそれから親父。寝台車で大阪のテーマパークに行った夏休み。東京駅でのあの日のシーンを彼女はほぼフルスクラッチのジオラマで再現したのだ。家族4人の旅行…最後の。

 「…んーやっぱちとお涙頂戴かなぁ」

 「うっせえわ」

ジャンル Edit

家族コメディ鉄道寝台列車?うっせえわ?彼女

カテゴリ Edit

超短編/サ行

この話が含まれたまとめ Edit

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評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字心臓 / 第183回競作「少女、銀河を作る」 / 参加作

執筆年 Edit

2021年?

その他 Edit

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