海音寺ジョー/夢の樹 の変更点

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*読む [#u4832aa8]
> 石段を、黒い牛と登っている。牛は人の顔をしている。足元は暗かったが月の光があった。
> 牛がボソボソと何かをつぶやいた。表情は見えない。
> 赤赤と月、のように聞こえた。
>「もう一回、繰り返して」と牛に言う。
> ああ、あかあかあか、と、やはり聞こえる。意味は分からない。月に雲が被り、もう視界は闇で覆われた。ひた、ひた、と俺の足音と、牛の足音だけがそこにあった。
> 牛はただ息をしていたのだったか。人面であるからといって俺たちのようにことばを話すとは、ただの早合点であり何にでも意味を見つけたがる業を恥じた。根毛が地の水を吸い上げるように、早く上に俺と牛を着かせたいと上暈の俺が焦る。
> 
> 目を覚ましてから明恵は記録をせねば、と矢立を取ったがどんな夢だったのか思い出せなかった。

*ジャンル [#e0eae3ef]
[[時代物]]、[[牛]]、[[夜]]、[[月]]、[[夢]]、[[色彩]]、[[俺]]、[[オノマトペ]]
*カテゴリ [#o4fbc6fe]
[[超短編/ヤ行]]
*この話が含まれたまとめ [#ybe78d85]
すぐ読める
*選評/感想 [#i37d7b7a]
*初出/概要 [#ma12c81d]

*執筆年 [#ldcb6998]

*その他 [#k45671de]
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