#topicpath
#contents
*読む [#db0e9924]
> 木曜日の夕方、トクさんは唐草模様の風呂敷を抱えて出かける。西日の当たる廊下の端までゆくと、風呂敷からお面を取出し、風呂敷を背に羽織る。しばし仁王立ちになった後、夕日に向かって変身のポーズをとり、飛び上がろうとする。そして、何事もなかったようにお面を外し、風呂敷に包んで部屋へ戻る。
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> 土曜日の昼下がり、ミヨさんはピアノを叩く。右手の人指し指をピンと伸ばし、左から右へ、白鍵 黒鍵 白鍵 黒鍵 白鍵 白鍵 黒鍵 白鍵 黒鍵 白鍵 黒鍵 白鍵 白鍵...。最高音まで辿りつくと、ミヨさんは子供の顔になっている。お母さんが迎えに来るのを待っている。
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> 月曜日の朝、私はごはんつぶを手にとり笑顔を張り付ける。乾くとゴワゴワする。
*ジャンル [#qe1cb53f]
[[リアル]]、[[朝]]、[[昼]]、[[夕方]]、[[白]]、[[黒]]、[[母]]、[[わたし]]、[[子ども]]
*カテゴリ [#m6d1ff4b]
[[超短編/マ行]]
*この話が含まれたまとめ [#r9d69e5f]
すぐ読める
*評価／感想 [#t3ac1d0c]
*初出／概要 [#cf430d2e]
超短篇・500文字の心臓 / 第31回競作「[[面>超短編/マ行#u4f60f6f]]」 / 参加作
*執筆年 [#w1675536]
[[2003年]]
*その他 [#x2cc2ec9]
#counter
