#topicpath
#contents
*読む [#e270ae4a]
> ２は耽った。黙考、黙考、深く深く。然し、気付く、我を得るより前の事。私は１ではなかったろうか。黙考、黙考、深く深く。過ぎ去った１は、失われたようでもある。無ではないが。２は耽った。１よりも前。私は０ではなかったろうか。無ではなく、０として在る私を産んだのは、誰だったろうか。黙考、黙考、黙考、黙考。緩やかな閃光。
> 目覚めを告げるように啼く。
> 初めての感覚。
> 目覚めを告げるように啼く。
> 羽根を広げる。
>&br;
> 鶏は耽った。私は０ではなかったろうか。
> 啼くたび、薄れいく。
*ジャンル [#rb5b97f1]
[[SF]]、[[数学]]、[[哲学]]、[[数字]]、[[啼く]]、[[わたし]]
[[SF]]、[[数学]]、[[哲学]]、[[数字]]、[[啼く]]、[[タイポグラフィ]]、[[わたし]]
*カテゴリ [#pcf27470]
[[超短編/タ行]]
*この話が含まれたまとめ [#l8f9d156]
すぐ読める
*評価／感想 [#m7e6d02c]
*初出／概要 [#c0937460]
超短篇・500文字の心臓 / 第179回競作「[[鶏が先>超短編/タ行#t6eee059]]」 / 正選王作
*執筆年 [#e1f389ad]
[[2020年]]
*その他 [#id239687]
#counter
