まつじ/眠りすぎないように11 の変更点

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#contents
*読む [#hda7a7a8]

> 物理的な拠り所がないので、気を抜くと霧散しそうになる体である。
> 宙ぶらりんの精神は誰の視覚に捉えられることもなく、どこともいえぬ空間で揺蕩い、自我を保つことがとてもむつかしい。おらは死んじまっただ。
> 叱ってくれる相手もおらず、たった独りの自覚だけがある。
> なにせ身体がないのだから、周囲を知覚することもできないようだ。
> 血流をめぐらせるように思考をめぐらせて、私というものをなんとか留めようとする。
> 生まれてから、独りでいる。
> 拠り所がないから、霧散しそうになる。
> 考えることが、私の血であり肉である。
> 思考を閉じたらきっと消えて失くなってしまう。
> 夢見ることもなく、不安のなかを私は揺蕩っている。

*ジャンル [#w59bc335]
[[リアル]]、[[孤独]]、[[体]]、[[考える]]、[[わたし]]
*カテゴリ [#h528a0f5]
[[超短編/ナ行]]
*この話が含まれたまとめ [#hd5a4665]
すぐ読める
*評価/感想 [#y73902be]

*初出/概要 [#s151ebd6]
超短篇・500文字の心臓 / 第184回競作「[[眠りすぎないように>超短編/ナ行#p01ea835]]」 / 参加作
*執筆年 [#b96cc183]
[[2021年]]
*その他 [#c33372a1]

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