#topicpath
#contents
*読む [#pf9ac6bc]
> あなたが何を見ているのだかは知らないけれど、それはもはや意思といえるだろうか、わたしには甚だ疑問だ。呼んだって、こちらに一瞥もくれはしないだろうが、本当のところ、あなたが何か見ているのかすら判別つかない。あなたは他に目をやる余裕がないのだから、わたしには無と変わらないように思えるが、形のないものに頼って生きているわたしも、実際無であるところのまぼろしと変わらない気もする。先人よ。いつかわたしもそうなるだろうか。 かわずとびこむ水の音。 瞬きも捨てたあなたはもう、此処にはいないのだろう。わたしたちを置き去りにして。
*ジャンル [#k0f53561]
[[永遠]]、[[此処]]、[[目]]、[[蛙]]、[[変身]]、[[あなた]]、[[わたし]]
*カテゴリ [#j73056e1]
[[超短編/ア行]]
*この話が含まれたまとめ [#ge0b9bc5]
すぐ読める
*評価／感想 [#f75a5302]
*初出／概要 [#r78e736e]
超短篇・500文字の心臓 / 第156回競作「[[永遠凝視者>超短編/ア行#c45e3839]]」 / 参加作
*執筆年 [#q6c31505]
[[2017年]]
*その他 [#od18086a]
#counter
