まつじ/もみじ の変更点

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*読む [#z3ecd110]

> 揉みますか? いや揉みません。
> 何の会話か、読んで字のごとく、揉むや揉まんやの問答である。
> 揉めば紅さす年の頃、というのは此方(こちら)の勘違いであって、さあ揉むのかどうかと云う姿に恥じらいは無し、よって昂(たかぶ)る気持ちもない。
> 揉みますか? いや揉みません。
>&br;
>アキアカネ飛ぶ。
>&br;
> 秋染めし町にも昂る私を謗(そし)る眼には憂いもなく湿度を帯びた熱を乾かす。
> おや、奮う心がなくとも、感ずる景色。
> 病かと思いし此の癖(へき)を鎮める、寒き少女の眼を覗く。
>&br;
>アキアカネ飛ぶ。
>&br;
> 枯れた心臓を巻き戻すように、私の湿った熱を少し奪うといい。
> 萌える思いと、色失いし感情に、差し引き、差し挿れ、恥を知り、恥を知り。
> 先程は悪かった。少し、歩こう。
>「なんだか、何も感じなくて。」
>&br;
>アキアカネ追う。

*ジャンル [#ec5b024b]
[[秋]]、[[蜻蛉]]、[[隠喩]]、[[揉む]]、[[少女]]、[[わたし]]
*カテゴリ [#pc2ab1e3]
[[超短編/マ行]]
*この話が含まれたまとめ [#s139a1a7]
すぐ読める
*評価/感想 [#z043ab85]

*初出/概要 [#x4c2e7fb]
超短篇・500文字の心臓 / 第126回競作「[[もみじ>超短編/マ行#n2aeeabe]]」 / 参加作
*執筆年 [#if9ff235]
[[2013年]]
*その他 [#e7850f73]

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