まつじ/もみじ

Last-modified: Mon, 12 Sep 2022 23:36:56 JST (532d)
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 揉みますか? いや揉みません。

 何の会話か、読んで字のごとく、揉むや揉まんやの問答である。

 揉めば紅さす年の頃、というのは此方(こちら)の勘違いであって、さあ揉むのかどうかと云う姿に恥じらいは無し、よって昂(たかぶ)る気持ちもない。

 揉みますか? いや揉みません。


アキアカネ飛ぶ


 秋染めし町にも昂る私を謗(そし)る眼には憂いもなく湿度を帯びた熱を乾かす。

 おや、奮う心がなくとも、感ずる景色。

 病かと思いし此の癖(へき)を鎮める、寒き少女の眼を覗く。


アキアカネ飛ぶ


 枯れた心臓を巻き戻すように、私の湿った熱を少し奪うといい。

 萌える思いと、色失いし感情に、差し引き、差し挿れ、恥を知り、恥を知り。

 先程は悪かった。少し、歩こう。

「なんだか、何も感じなくて。」


アキアカネ追う。

ジャンル Edit

蜻蛉?隠喩揉む?少女わたし

カテゴリ Edit

超短編/マ行

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評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字心臓 / 第126回競作「もみじ」 / 参加作

執筆年 Edit

2013年?

その他 Edit

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