まつじ/きみはいってしまうけれども の変更点

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*読む [#nffe17f4]

>薄暗い部屋。窓の外で雨音。机の上の手紙。添えられた言葉は、結局、短い。
>流し台から水音。
>電気のない部屋。静かに降る雨。小さな滴がやさしく叩く。包み込み、閉じこめるように、全部覆う。
>流し台から水音。
>霧がかった風景。何かがひっそり流されていく感覚が耳に貼り付く。鳴っているのかいないのか、分からなくなる。一人きりの部屋。
>流し台から水音。
>机の上の手紙。薄暗い天井。窓の外は雨。あまり静かで絶え間なく、何も降っていない気がする。全てが止まっているような錯覚を起こす。
>霧がかった風景。
>机の上の手紙。
>繰り返す言葉。
>一人きりの部屋。
>繰り返す言葉。
>灯りのない部屋。
>くりかえす言葉。
>机の上の手紙。
>くりかえすことば。
>降っているのか、いないのか分からなくなる。
>霧がかった風景。窓の外は薄暗い。机の上の手紙。添えられた言葉は短い。
>誰もいなくなった部屋。
>いつか変わる景色。
>机の上の手紙。
>流し台から水音。

*ジャンル [#c19a5fb9]
[[リアル]]、[[手紙]]、[[言葉]]、[[音]]、[[雨]]、[[韻]]、
*カテゴリ [#jda302fa]
[[超短編/カ行]]
*この話が含まれたまとめ [#a446be2a]
すぐ読める
*評価/感想 [#z722cf83]

*初出/概要 [#g1d1ee27]
超短篇・500文字の心臓 / 第76回競作「[[きみはいってしまうけれども>超短編/カ行#oe932cbb]]」 / 参加作
*執筆年 [#cbe6eae1]
[[2008年]]
*その他 [#wff3867a]

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