空虹桜/美しく歪んだルール のバックアップソース(No.1)

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*読む [#fa5b6f8d]
> 久々に家を出て、電車に乗る。
> 乗客はどいつもこいつマスクをしていて、しみったれている。そんな布っきれに疫学的性能は無い。
> 三人掛けの優先席は真ん中を空けて座っているから、ありがたく真ん中に座らせてもらう。隣のリーマンが舌打ちする。チラッと見てからわざと咳き込んだら、見事に驚いて
>「ジジイ独りで死ねよ」
> と、捨て台詞残して隣の車両へ逃げる。
> リーマンだけじゃなく、もう一方の隣のオバサンも他の乗客もこちらをじと目で睨む。なんだ?俺はバイキンマンか?悪魔か?疫病神か?
> 一瞬問い詰めてやろうかと思ったが、あまりに無為だから辞める。有り余る邪気に満ちた車両は、そんなんだからテメェらは疫病に取り殺されるんだと思わせる。ホントに具合が悪くなる。腐った魚の臭いが開いた窓から吹き込む。
> 何時からこの国はそんな臭いで溢れちまったんだ?
> そんな糞みたいな捨て台詞が思い浮かぶ。カーブで車両が悲鳴を上げる。悪いのは、病か?老人か?国家か?常識か?細菌とウィルスの違いもわかんねぇクセに、いい気なもんだ!
> 軽くテンションあがって、咳き込むのはご愛敬。

※初稿につき、最終稿は後日公開。

*ジャンル [#p9871f96]
[[リアル]]、[[呪い]]、[[マスク]]、[[鉄道]]、[[臭い]]、[[咳]]、[[風刺]]、[[老人]]、[[俺]]、[[COVID-19]]
*カテゴリ [#vabdf3fb]
[[超短編/ア行]]

*この話が含まれたまとめ [#qd3111b1]

*評価/感想 [#o9ef03ce]

*初出/概要 [#dd66c9d0]

書き下ろし
*執筆年 [#je6cbc03]
[[2020年]]

*その他 [#sca38837]
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