空虹桜/美しく歪んだルール

Last-modified: Thu, 08 Oct 2020 23:07:10 JST (105d)
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 久々に家を出て、電車に乗る。

 乗客はどいつもこいつマスクをしていて、しみったれている。そんな布っきれ、疫学的性能は不明。

 三人掛けの優先席は真ん中を空けて座っているから、ありがたく真ん中に座らせてもらう。隣のリーマンが舌打ちする。チラッと見てからわざと咳き込んだら、見事に驚いて

「ジジイ独りで死ねよ」

 と、捨て台詞残して隣の車両へ逃げる

 リーマンだけじゃなく、もう一方の隣のオバサンも他の乗客もこちらをじと目で睨む。なんだ?俺はバイキンマンか?悪魔か?疫病神か?

 一瞬問い詰めてやろうかと思ったが、あまりに無為だから辞める。有り余る邪気に満ちた車両は、そんなんだからテメェらは疫病に取り殺されるんだと思わせる。ホントに具合が悪くなる。腐った魚の臭いが開いた窓から吹き込む。

 何時からこの国はそんな臭いで溢れちまったんだ?

 そんな糞みたいな捨て台詞が思い浮かぶ。カーブで車両が悲鳴を上げる。悪いのは、病か?老人か?国家か?常識か?細菌とウィルスの違いもわかんねぇクセに、いい気なもんだ!

 軽くテンションあがって、咳き込むのはご愛敬。

※初稿につき、最終稿はこちら

ジャンル Edit

リアル呪い?マスク?鉄道におい?風刺老人COVID-19

カテゴリ Edit

超短編/ア行

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2020年?

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