空虹桜/窒素 のバックアップ(No.1)
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ありふれたこの日常。この魂。誰もが誰かと同じようなことしか考えていないのに、自分こそが唯一無二だと信じて疑わない。周りの人間を馬鹿だ無脳だと罵り、まるで己だけが悟った仏陀であるかのように教え諭そうとする。
有り体に言えば「地獄」なのだけど、なら、これは何地獄なのか? 物の本で読み知った知識に、この地獄を表す地獄は見当たらない。
新しい地獄。new hell。
新しいことが良いことであるならば、ならば、たぶん、地獄が生まれることは良いことなのだ。地獄創成は地方創生よりも簡単で、すでにある地方を作ることは出来ないけれど、地獄には広大な未確定領域が存在する。いくらでも地獄を定義できる。ブルーオーシャンな地獄。母なる青い地獄。
未来永劫、遍く数多の地獄が生まれると考えるなら、世界はクリエイティヴでアグレッシヴなのかもしれない。
そこまで考えたら、窒息しそうなほどの苦しみが、すこしだけ楽になった。
※初稿につき、最終稿は後日公開予定。
ジャンル 
リアル、日常、地獄、魂、創成?、知識?、馬鹿、青、楽、誰、母
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初出/概要 
書き下ろし
執筆年 
2023年?
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