胡乱舎猫支店/かわき、ざわめき、まがまがし のバックアップの現在との差分(No.1)
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ずっとイライラしている。この音のせいだ。うるさい。イライラする。喉もヒリヒリする。ジリジリ焦がされてる気がする。そうだ、こう言う時はコーヒーだ。コーヒー飲もう。先ずは落ち着こう…。
「!」
無い…口が無い。なんで?飲めないよ。コーヒー。
い…いつからだろう?イライラが増す。この音のせいか?そうだな、違いない。この音の…。
「!」
無い…耳が無い。なんで?どうして聞こえているんだ?この音。あ…こ…骨伝導か?そ…そうだ。そうに違いな…。
「!」
無い…骨が無い。ああああ傾く。ぐんにゃりと崩れて行く。何故だ?この音か…?いや…違う?違わない?ちが…
何かが足元から這い上がって来る。わかってる、脚は無い。無い…それはわかっている。でもわかる這い上がって来るのが。闇と交錯しながら脈打つ様に蠢く色彩…が。眼…眼は…。
の…ま…れ…る…。
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初出/概要
超短篇・500文字の心臓 / 第154回競作「かわき、ざわめき、まがまがし」 / 参加作
執筆年
2017年?
その他
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