胡乱舎猫支店/鶏が先
Last-modified: Mon, 28 Dec 2020 00:13:33 JST (1551d)
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「神託」が下った。何世紀にもわたる議論にやっと決着が着いた…と言うことになったが納得出来ない。そもそも判断を下したのは神では無くてAIだ。ただ何故その結論に至ったかは解明できない、まさに神のみぞ知ることなのでそう呼ぶ様になっただけだ。
と言うことで朝から計算省に出向いた。受付担当は「またお前か」と言う態度を微妙にチラつかせつつ平静を装うと言う高度な表情処理が可能なドロイドだ。
「ですからもう決まったのです。『神託』は正式に受理されました」
「説明を求める。このままだと納得出来ない」
「何度も申し上げていますがそれはできません」
「納得のいかないものを受けれるわけにいかない」
表情のウンザリ感はさっきより数パーセント増になった。
「いいですか?この世界はあなたを納得させるために存在しているわけではありません」
「そんなことは承知してい…」
「説明できないのですよ。どの様な、我々が取りうる全ての手法を用いてもあなたには。そもそもそんな事はとっくにご存知でしょう?あナたは常に執着しマすが理解すルことは不可ノウなノデす。アナタだケハ。シカタナイでしョウ?アナタハさイゴノヒトリ◯×◇xp」
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評価/感想 
初出/概要 
超短篇・500文字の心臓 / 第179回競作「鶏が先」 / 参加作
執筆年 
2020年?
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