胡乱舎猫支店/眠りすぎないように

Last-modified: Thu, 25 Nov 2021 23:48:58 JST (59d)
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「目覚ましはやめた方がいい」

「何で?」

「止めて二度寝して寝過ごす」

「それは君では?」

「んんーでも必要ないよね?」

「…そうね」

 目覚まし時計は小鳥に姿を変えて飛び去った。

「え?何今の?…ギミック?」

「昨今の流行り。変化形はランダムで今回は小鳥」

「そういうの疎くて…そう、小鳥なの」

「別のモノだった?」

「近い…かな」

 そのあたり同じで無いのは仕方がない。

「…起きれないとどうなるのかな?」

「ありえない…と思う」

「だよね」

 会話が途切れると緩やかな旋律が室内を満たした。暫くそれに浸っているのもいいなと思っていたら転調。

「時間…ね」

「いい頃合かも」

 各々の個室に続くドアを開けて一歩踏み出す。

「おやすみ」

「Gute Nacht!」

 共有エリアを出ると言葉は分かたれ奥に進むとドアは消滅した。ここはただただ白い。イメージの問題なのでちょっと変えてみたかったけど時間切れ。「ready 」を示す色の点滅が急かしている。

「あーわかった、わかった」声を出してみた。勿論、誰も応えない。「応えたら怖いな」聞いていた通り独り言が増える。ちょっとハイ?「しゃーないか」まあね。「…では行き…」いや「Good night」

ジャンル Edit

SF会話劇?挨拶?ドア?孤独

カテゴリ Edit

超短編/ナ行

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評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字の心臓 / 第184回競作「眠りすぎないように」 / 参加作

執筆年 Edit

2021年?

その他 Edit

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