空虹桜/とにかくもう恋愛はダメだ
Last-modified: Sun, 08 Nov 2020 23:54:06 JST (1536d)
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なんであいつが死なないのかって、本気で思う。
苦しんで苦しんで苦しんで死ぬには、ちょうどいい流行病。死ねよ。死んでよ。アタシから奪ったんだから、それぐらいの罪を受けろよ。
呪詛の言葉は、ソーシャルなディスタンスを無視して、制裁を受ける。
人は虐殺を好む。歴史が証明している。他人の不幸は。
だったら、アタシに残されるのはテロルしかないじゃないか。自爆テロ。
そうか。なるほど。今まで全然理解できなかったけど、その立場になれば、たしかに納得。強制ではなく、望んだ自爆。
文化や歴史や、それこそDNAが多少違っても、同じような肉体が行き着く思考の先は似たり寄ったりなのだ。
解脱なんてできやしない。アタシなんぞは、数多な凡夫以上でも以下でもない。凡人舐めるな。
ホントに死んだら、アタシは罪の意識を抱くだろうか?女の子一人を死に追いやった、SNSの狂気とアタシは、なにが違うんだろうか?
文明は、ちっともアタシを楽にしてくれなくて、悔しいことにアタシは元気だ。酒がウマい。
※初稿につき、最終稿はこちら。
ジャンル
リアル、恋愛、日常、風刺、生命、呪、わたし、COVID-19
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2020年?
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