まつじ/魔法43

Last-modified: Tue, 12 Jan 2021 23:02:59 JST (288d)
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「おれは魔法が使えるので、証拠にこの何もない空間にステッキなんぞ出してみようか。ほい。」

「なんだか唐突ですけど、おお、出ましたね。」

「うむ、出たよ。次は何がいいかね。」

「クッキーが食べたいですね。」

「はいクッキーね。ほい。」

「また出ましたね、すごいすごい。うん美味しい。」

「うむ、そうであろう。さて次は何がご所望かね。」

「じゃあ紅茶を。しかし、その、ほい、という掛け声、なんとかなりませんか。」

「何。カップも出さなきゃいかんから、これはなかなか高度だぞ。呪文なんかなんだっていいんだ。ぺぺーん。」

「お、出ましたね。うん、味は少し薄い。ところで、何か他のことは出来ないんですか。」

「煩いやつだね。では、君を消してしんぜよう。ほい。消えた。消えた消えた。」

「ここにおりますが。」

「何。なぜここにいるんだね。」

魔法、本当に使えるんですか?」

「馬鹿な。君だってステッキが出たって言ったじゃないか。クッキーを食べたりしたじゃないか。」

「そう言った、だけだとしたら。」

「そんな。」

「じゃあ僕があなたを消しましょう。はい。消えた。さて、みなさん見てました?彼は本当に消えたのでしょうか。はたして僕にも魔法が使えたのでしょうか。」

ジャンル Edit

童話魔法クッキー?紅茶?あなた

カテゴリ Edit

超短編/マ行

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評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字の心臓 / 第41回競作「魔法」 / 参加作

執筆年 Edit

2004年?

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