空虹桜/野蛮人の衣服
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つまり、巨人は街だ。比喩ではない。わたしたちが、こうして生活を営んでいるではないか。
街がその巨体を維持するためには面積を維持し続けるしかない。したがって、コンパクトシティは幻想でしかない。もちろん、ここでの面積は敷地面積ではなく延床面積を指すので、仮に垂直方向に伸びたとしても同様だ。むしろ、垂直方向に移動する方が同一距離同一速度において必要とするエネルギーが大きいので、コンパクトシティのコンセプトから逸脱する。
だから、彼女は目を瞑る。回復を誘うのは休息であり睡眠だ。したがって、彼女は目を瞑る。
つまり、彼女は街だ。比喩ではない。わたしたちが生活する街だ。彼女は巨体を維持するために延床面積を拡張し、拡張された面積に我々が棲まう。意思を持って移動する街。これぞ合理。
彼女が南に行けば暑いと言い、彼女が北へ向かえば寒いと震え、西を目指せば陽が沈まないとボヤき、東を拝めば眩しすぎると叫ぶ。そうして彼女とともに時を過ごし場所を過ごし生きることが我々の宿命だ。生活が彼女のエネルギーとなる。家と移動は共にある。
街は生きている。
※初稿につき、最終稿は後日公開予定。
ジャンル 
ポスト・フォーディズム?、空間のセグリーケーション?、街、コンパクトシティ?、巨人?、生活、面積?、我々、彼女
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初出/概要 
書き下ろし
執筆年 
2026年?