空虹桜/いつだって、たくさん

Last-modified: Sun, 13 Sep 2026 23:58:27 JST (20d)
Top > 空虹桜 > いつだって、たくさん

読む Edit

「恐竜を滅ぼした隕石って、ユカタン半島じゃなく、噴火湾に落ちたって知ってる?」

 突然、耳元に降ってきた女の子の声は漣のように僕へ打ち付けたけど、不快と疑問だけが残って、それもすぐに忘れた。

 というか、忘れたことすら忘れていた。記憶に無かった。

 ただ、北大の修士でユカタン半島に調査へ行った時、ふと、漣が耳介で波だったのを感じたのだ。

 そして震えた後ろポケットのケータイは、父が倒れたことを伝えた。


 たしかに噴火湾はカルデラじゃない。だから、隕石によって生まれた可能性も0じゃない。

 昆布岳から噴火湾を望むと、何時もそんなことを考える。隕石が複数だった可能性は、父が倒れずメキシコ大あたりで教授やってたり、義経が北海道から大陸に渡った可能性と同程度はあった気がする。その可能性を妄想しないと言えば嘘になる。父は毎日釣りに勤しむ。

 いや、でもきっと帰ってきてたな。ここに。 気がついたらここにいた。いつからいたかなんて、サッパリわからない。覚えていない。

※初稿につき、最終稿はこちら。

ジャンル Edit

ローカル・トラック?、北海道、噴火湾?、ユカタン半島?、隕石、恐竜、漣?、女の子?、父

カテゴリ Edit

超短編/ア行

この話が含まれたまとめ Edit

すぐ読める、エスノグラフ・パンク

評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

書き下ろし

執筆年 Edit

2025年?

その他 Edit

Counter: 154, today: 1, yesterday: 0