同居人がカップ焼きそばを買って帰ってきたので、私はアマゾンで買った本を急いで出してきました。
「その本は?」
「ほら、以前『もし文豪たちが カップ焼きそばの作り方を書いたら』本が出たでしょ?それの、超短編作家版だよ」
「なんだって?」
同居人はお湯をカップに入れながら、「読んで〜」とせがんできました。
「空虹桜風でいく〜?」
「いやいや、空虹風はエモすぎだから別ので」
「脳内亭風は?」
「テクニカルすぎる」
「雪雪風は?」
「造詣が深すぎる」
「なぎさひふみ風は?」
「詩情が豊かすぎる」
「森野照葉風は?」
「毒舌すぎる」
「海音寺ジョー風は?」
「誤字が多すぎる」
「千百十一風は?」
「選択肢が多すぎるよ!」
すでにそばは伸びきっています。