海音寺ジョー/スクリーン・ヒーローのビジュアル編集

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<div class="plugin" contenteditable="false" style="cursor:default">#topicpath</div><div class="plugin" contenteditable="false" style="cursor:default">#contents</div><h2 id="z47a4ffe">読む</h2><blockquote><p class="quotation">　終電が出てしまったあとの西武新宿線・上石神井駅前は、西部劇の無法地帯のようだ。急行準急各停すべての電車が停まる上石神井駅前の踏み切りは、常に下りっぱなしで、南北を分断している。</p><p class="quotation">　黎明から宵闇まで延々、延々、自動車と自転車と歩行者が澱のように溜まっており、倦怠と苛立ちと静かな怒りが湯気のように立ち込めている。</p><p class="quotation">　だが、深夜0時31分になると踏み切り棒の国境線が消え、劇的に南北往来の自由が生まれるのだ。咎人も思想家も、娼婦も馬喰も、流民も贋金作りも、手風琴弾きも寸借詐欺も、堰を切ったように跳梁跋扈を始める。</p><p class="quotation">　オレの勤めている中華料理屋はちょうどその国境に隣接していて、玄関のガラス越しに、踏み切り前の往来が覗き見える。それは場末の映画館のスクリーンのようで、見ていて飽きない。</p><p class="quotation">　字義そのものの、ロードムービー　　ほの暗い画面の中で、紅毛碧眼の乞食が、セラミック製の左の義足をカツン！カツン！と路面に打ち響かせながら、右から左へと、すなわち南から北へと、ゆっくりと横切ってゆく。</p></blockquote><h2 id="a70e31df">ジャンル</h2><p><a href="ファンタジー">ファンタジー</a>、<a href="異国">異国</a>、<a href="東京">東京</a>、<a href="妖怪">妖怪</a>、<a href="俺">俺</a></p><h2 id="i106d914">カテゴリ</h2><p><a href="超短編/サ行">超短編/サ行</a></p><h2 id="t8c81768">この話が含まれたまとめ</h2><p>すぐ読める</p><h2 id="ve31b414">評価／感想</h2><h2 id="ldf28cb3">初出／概要</h2><p>超短篇・500文字の心臓 / 第82回競作「<a href="超短編/サ行#i831e02f">スクリーン・ヒーロー</a>」 / 参加作</p><h2 id="q0dcd3c1">執筆年</h2><p><a href="2009年">2009年</a></p><h2 id="y4c5499a">その他</h2><div class="plugin" contenteditable="false" style="cursor:default">#counter</div>

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