赤い毛糸玉が僕の足下へ転がってきた。拾いあげると錆びた鉄の匂いがしてDNAの螺旋がほどけてしまった。仕方がないので僕は君の赤い星を見ながら夜空にスケッチする。とろりと広がる銀河と赤い螺旋の混ざり毛糸で、僕は僕によく似た火星人を編んだ。とても素敵にできたので、逃げられないように小指と小指を赤い糸で縫い合わせた。そしてふたり手に手をとって太陽に向かって飛び下りる。
赤い毛糸玉が僕の足下へ転がってきた。
拾いあげると錆びた鉄の匂いがしてDNAの螺旋がほどけてしまった。
仕方がないので僕は君の赤い星を見ながら夜空にスケッチする。
とろりと広がる銀河と赤い螺旋の混ざり毛糸で、僕は僕によく似た火星人を編んだ。
とても素敵にできたので、逃げられないように小指と小指を赤い糸で縫い合わせた。
そしてふたり手に手をとって太陽に向かって飛び下りる。
恋愛、SF、赤、火星人、君、僕
超短編/ア行
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超短篇・500文字の心臓 / 第30回競作「落ちる!」 / 参加作
2003年
元データの書式(インラインプラグイン)を継承する
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