通りに面した二階の窓縁のすぐ下に控えめにぶら下げられた看板に惹かれて、入る。
古くにはポップであったろうノートとか(いま見てもかなりキュートな代物)、異国のCD付きの絵本(絵のついた詩だったかもしれない)であるとか、用途不明の置物(?)の数々みたいなものなどが統一感なく、けれど妙な一体感をもって一室をつくりあげていた。
小さなビル(階段下には「ビルヂング」と表記あり)の狭い部屋で雑貨店のようなものを営んでいるらしい。
屋号の由来を伺うと、ここにあるもの全てがそうなんですよ、と穏やかに応じる。
これらが、瓶に入って漂ってくるのかとか、もしかしたら湖底で通じたどこかからやって来たのかとか、肝心なところは尋ねても教えてはくれないが、なるほどというか、宇宙人(!)ならば、海よりもお似合い、のようには思う。
店主の横のそのひと(!)も、同じようにしてここにいるのかもしれない。
値札、ついてるだろうか。
ここからでは見えないな。