「かつて、月は太陽と同じに燃えていたのです」「え、それ本当かい」「いや、どうだろう」「なんだい」「でも、もしかしてもしかすると、そうでなかったとも、言いきれない」「まあ、言いきれない」「わからんけどな」「調べようか」「よせやい」 何にもない月の上で、足の方向は反対かしに、宇宙服のぼくたちは頭だけ並べて仰向けに寝転んだ。「もしかしてもしかしたら、燃えてたかなあ」「知らないねえ」 ぼくたちの上に、半分の地球が見えていた。
「かつて、月は太陽と同じに燃えていたのです」
「え、それ本当かい」
「いや、どうだろう」
「なんだい」
「でも、もしかしてもしかすると、そうでなかったとも、言いきれない」
「まあ、言いきれない」
「わからんけどな」
「調べようか」
「よせやい」
何にもない月の上で、足の方向は反対かしに、宇宙服のぼくたちは頭だけ並べて仰向けに寝転んだ。
「もしかしてもしかしたら、燃えてたかなあ」
「知らないねえ」
ぼくたちの上に、半分の地球が見えていた。
SF、月、地球、地学、普通、僕
超短編/カ行
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超短篇・500文字の心臓 / 第50回競作「月面炎上」 / 参加作
2005年
元データの書式(インラインプラグイン)を継承する
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