いるといえばいるし、いないといえばいないような、どちらともつかなさは正しく私であるとも貴方であるともいえるし、その他の誰かであるともいえる曖昧さである。
ワレコソハ、パステルカラーノカミデアル。
と素直に思えれば楽であったのだけれども、ああなんということでしょう、パステルで描かれた原色系の彩りに対する憧れは捨てがたく、ルドンの絵に触れては見当違いの嫉妬をしいしい爪を立てたいような、それでも触れられぬ自憐魔、パステルカラーであってパステルでない私はパステルの神様になりたいのに、そういう私を掬ってくれる者もなく私は無限の孤独をもって薄らぼんやりと、望まれるように反射を繰り返し繰り返し繰り返し間もなく疑うことなきパステルカラーの神様になります。