休日の遅く起きた朝、台所に立つ。逢いたい、とつぶやく。薄く笑って首を振り、生卵をひとつ調理台に置く。卵はそわそわと転がる。そういえば彼が「生卵とゆで卵は回り方がちがう」って言ってたっけ。卵をつまんで回してみる。思いのほか勢いよくまわる卵に狼狽える。もう終わりだよ。卵を指先でちょんと押さえる。そう、お・わ・り。指を離す。と、卵はまたゆらりゆらりと未練がましく回った。なんで?!卵が床に落ちた。涙が落ちた。
一行作品、恋愛、朝、卵、落ちる、彼
超短編/カ行
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超短篇・500文字の心臓 / 第108回競作「ぐしゃ」 / 参加作
2011年
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杏仁、濃いいのが好きなんだけど、えっ?死んじゃうの・・・?
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