まつじ/白白白8 の変更点

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*読む [#k65e10a3]

> 白ほど美しい色を私は知りません。もっとも無垢で、清く、尊い。
> 世界のすべてが雪原となる終末を空想しながら、漂白されたシャツを畳み、漂白されたシャツを畳み、漂白されたシャツを畳んで、世界のすべてが雪原となる週末の空想を繰り返します。
> シャツを畳む私の指はきちんと白くて、心が安らぎます。
> さて、あなたのいちばん好きな白はどんな色ですか。
> 私は私のいちばん好きな白色を、白いバッグに入れて持ち歩いていて、それを見るたびに心が安らぎます。外に出ると、不快な色が一斉に押し寄せてくるからです。
> 白い服を着た私の前で笑うあなたの口元から歯が覗きます。白い筈の歯が、醜く不快で黄色いから、私はあなたを白くしました。そうしたら、私は心が安らぎます。
> 通りの向こうに見える広告の、純白のウェディングドレスを纏ったモデルは、なんて無垢で、清く、美しい。
> 世界のすべてが私のいちばん好きな白色になる終末を空想します。
> 白いバッグの中に指を滑らせ、安らぎを撫でます。
> 白ほど美しい色を私は知りません。

*ジャンル [#y586e2f0]
[[サイコ]]、[[美]]、[[1]]、[[白]]、[[あなた]]、[[わたし]]
*カテゴリ [#u2aba1bc]
[[超短編/サ行]]
*この話が含まれたまとめ [#edcd6c64]
すぐ読める
*評価/感想 [#k56683ae]

*初出/概要 [#z70f4163]
超短篇・500文字の心臓 / 第180回競作「[[白白白>超短編/サ行#k68053e1]]」 / 参加作
*執筆年 [#jf8694e7]
[[2021年]]
*その他 [#d9155d16]

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