まつじ/一夜の宿 の変更点

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*読む [#bf22b33c]

> あのう御邪魔しますよ。と雑作もなく開く戸をちょっと怪しむ。怪しみはするけど背に腹は変えられない。なんせ雨を凌ぎたいから臆しちゃらんない。これが何かのはじまりだとしても臆しちゃらんないんである。当たり前のように外は闇夜で逃げ場がない。今に至る事情も朧ろで迷惑千万、気まぐれな悪意に放り込まれた心地の目の前で、お骨ががたがた物申す。
> 云っても只の骨、恐れることはない。死なんか連想するわけがないのは、飯を見て畏れることがないのだから実に道理が通っている。
> 過日、家人に逝かれてサ。と此方の身の上を述べると、それは気の毒と頭蓋を垂れた。なんだか、彼方の御多幸をお祈り申し上げたい。
> それから長い長い思出話を中略、何時の間に、お骨の方が眠ったのかと思われた頃合い、
> あのう御邪魔しますよと開かれた戸をちょっと怪しむ。

*ジャンル [#l5b0c35f]
[[怪談]]、[[夜]]、[[骨]]、[[戸]]、[[あのう]]
*カテゴリ [#lb99eac6]
超短編/ア行
*この話が含まれたまとめ [#u6ac9e43]
すぐ読める
*選評/感想 [#g9c1ef04]

*初出/概要 [#ydb5d018]
超短篇・500文字の心臓 / 第146回競作「[[一夜の宿>超短編/ア行#te9d71d0]]」 / 参加作
*執筆年 [#bc202c96]
[[2016年]]
*その他 [#u335a080]

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