海音寺ジョー/永遠凝視者 のバックアップ(No.2)
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- 海音寺ジョー/永遠凝視者 へ行く。
- 1 (2020-05-05 (火) 23:19:20)
- 2 (2020-06-25 (木) 00:01:22)
- 3 (2021-01-26 (火) 23:45:20)
読む 
フランス人・ルイブライユが発明した六点表記法によって日本語点字も六点の凸(突起)の組み合わせで表せる。一桝に六点、さいころの六の目の右上から下にかけて第一点・第二点・第三点、左上から第四点・第五点・第六点と定められ、一,二,四点の組み合わせで母音、三,五,六点の組み合わせで子音を表し濁音、半濁音、拗音、拗濁音、拗半濁音は六点×二桝で表現される決まりである。読む人は凸面から、書く(打つ)人は凹面からの読みをまず習うが、凸面からも凹面からも同表記の字がある。一,二,四点でウ段、三,五,六点でマ行を示す、「め」である。点訳者が催事などで点字版を打つ速さを競う目打ち競争は、「め」をひたすら打つ競技である。一分間に、小さい点字枠に点筆で「め」を何桝打てるか?というゲームだ。目目目目…慣れた点訳者はダラララと心地よい打音で目を量産していく。
もう一つ、凸面からも凹面からも同じに読める字がある。一,四点でウ段、三,六点でハ行を示す「ふ」である。目打ち競争で延々と打ち込まれる「め」に対して、「ふ」は話題にもならない。
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この話が含まれたまとめ 
評価/感想 
初出/概要 
超短篇・500文字の心臓 / 第156回競作「永遠凝視者」 / 参加作
執筆年 
2017年?
その他 
日刊デジタルクリエイターズ エセー物語(エッセイ+超短編ストーリー)[43]五年読んでも終わらない話◇永遠凝視者/海音寺ジョー
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